2004 Fiscal Year Annual Research Report
大陸衝突帯の地下深部ダイナミクス-高温高圧下での融解現象の役割-
Project/Area Number |
14403013
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
平島 崇男 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90181156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小畑 正明 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20126486)
広井 美邦 千葉大学, 理学部, 教授 (40019427)
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Keywords | 地下深部物質 / グラニュライト / ザクロ石橄欖岩 / エクロジャイト / 部分溶融 / ボヘミア山塊 / チェコ共和国 / 流体包有物 |
Research Abstract |
平成16年5月31-6月11日まで、平島崇男と研究協力者2名(小林記之・苗村康輔)がチェコ共和国を訪問し、海外共同研究者(M.Svojtka, P.Jakes)と伴に、ボヘミア山塊において、平成14・15年に調査できなかった地域の地質調査と、平成14・15年度の室内研究で問題がより鮮明になった地域で、かんらん岩、酸性-中性グラニュライト、泥質片麻岩、グラニュライト中の多様な化学組成を示すノジュール類などを追加サンプリングし、それらの野外での産状を詳細に観察した。 本研究参画者は平成16年8月の第32回万国地質学会(フィレンツェ:平島・松本)、同年9月の日本地質学会(千葉大学:平島・小畑・広井・苗村・松本)、日本岩石鉱物鉱床学会(岡山大学:平島・小畑)に参加し、地下深部ダイナミクスに関する公演を行うと共に、内外の研究者と意見交換を行った。 地質調査と学会参加の合間も室内実験を継続し、1)Nove Dvory産の超高圧エクロジャイトの岩石学と地球化学組成の研究、2)PlesoviceおよびMohelno産ざくろ石カンラン岩の変成史の解明、3)Ktis産kinzigiteやミグマタイトの形成史の解明、4)Horni Bory産石灰質変成岩からのスカポライトと流体包有物の発見、などの成果をあげた。Nove Dvory産の超高圧エクロジャイトの研究成果の一部は既にJournal metamorphic Petrology誌22巻に掲載された。 流体包有物の研究では、機器の取り扱いに慣れるともに、資料作成方法に工夫を加えることにより、流体包有物の同定能力を格段に向上させることができた。その結果、日本やチェコの岩石から多数の流体包有物を見出した。特に、日本の三波川帯の地殻物質起源エクロジャイトから初めて流体包有物発見し、その成果を日本地質学会・千葉大会で口頭発表した。
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Research Products
(5 results)