2002 Fiscal Year Annual Research Report
注意困難・多動性障害児の発達支援と学校適応に関する臨床発達心理学的研究
Project/Area Number |
14510139
|
Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
浅川 潔司 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (00136029)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 尚子 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90232339)
夏野 良司 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (10198369)
古川 雅文 兵庫教育大学, 学校教育研究センター, 教授 (80153518)
|
Keywords | AD / HD児 / 教師の態度 / 学校適応 / 学級適応の支援 / 行動観察 |
Research Abstract |
(1)AD/HD児に対する教師の態度測定尺度の開発について:60名の小・中学校教師及び幼稚園教師を対象に,AD/HD児の種々の学級行動に対する態度が自由記述によって測定された。これらの記述内容を,KJ法的な手続きを採用し,整理し対AD/HD児態度測定原・尺度(48項目)が作成された。教師の態度測定尺度をます開発したのは,教師の態度がAD/HD児をとりまく幼児・児童に影響する可能性があること,そして,そのような態度がどのようであるかによって,教師の支援行動の質が規定されると考えたからであった。 (2)教師によるAD/HD児の学校適応支援測定尺度の作成:当尺度の作成にあたり2つの方法によって資料の収集がなされた。ひとつは実際にAD/HDと診断された幼児・児童を担任した教師7名と小学校長2名に面接を実施し,その内容を整理することであった。他は,幼児教育機関及び小学校の保育士・教諭40名に質問紙を配布し,AD/HD児の学校適応の支援の方途が尋ねられた。その結果,児童の学年によっても対応が異なることなどが明らかとなった。これらに基づいて,AD/HD児の学級支援測定尺度が作成された。 (3)AD/HD児の教育環境における行動の観察:保護者ならびに学校の了承を得たうえで,幼稚園児と小学校6年生の学習場面及び自由遊び場面での行動観察が実施された。
|