2004 Fiscal Year Annual Research Report
中年期におけるサリドマイド胎芽病者の臨床心理学的研究
Project/Area Number |
14510160
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Research Institution | The University of the Air |
Principal Investigator |
齋藤 高雅 放送大学, 教養学部, 教授 (90082065)
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Keywords | サリドマイド胎芽病者 / 中年期 / 追跡研究 / 心理検査 / 精神保健 |
Research Abstract |
1) 1994年、2000年、2002年に(財)いしずえの協力を得て実施した調査票の分析、まとめを行った。調査内容は、サリドマイド胎芽病患者309名のうち、死亡7名を除く302名に対して、精神健康面での適応状態についての質問表による郵送調査であり、基本的属性、現在状況(就労状況)、精神健康調査票GHQ-28(General Health Questionnaire)、ADL、QOL、および困難、相談事項の自由記載などを含む。3回とも回答した者は87名であり、このうち四肢障害者72名について分析を行った。1994年と2000年の間で、GHQ得点の低下、精神的健康度の上昇がみられたが、2000年と2002年の間では、有意差はみられなかった。(口頭発表) 2) 帝京大学病因において実施しているサリドマイド胎芽病者の精密検診は、現在までに総検診者数183名(複数回検診者を除く)となったが、さらに現在も継続中である。ロールシャッハ・テストについては片口法で実施していたが、国際的には包括システム(エクスナー)法が一般的なため、資料の再コード化を行い、139名(男69名、女70名)がコード化可能となった。現在、自立困難者、不適応者の相談面接を行った。 口頭発表 SAITO, T., Sekine, T. ; An 8-Year GHQ-28 Follow-up Study of Mental Health in Patients with Thalidomide Embryopathy - In the Case of the Limb Deformities Group-, the X V IIIth World Congress of Association for Social Psychiatry, Program & Abstracts, Japanese Bulletin of Social Psychiatry, 13(2), p.300, Kobe, Japan, October 24-27, 2004
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Research Products
(2 results)