2002 Fiscal Year Annual Research Report
システム・オペレータの認知技能獲得過程に関する研究
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14510181
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Research Institution | The Institute for Science of Labour |
Principal Investigator |
飯田 裕康 財団法人労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (70072650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 英海 財団法人労働科学研究所, 研究部, 研究員
粟津 俊二 財団法人労働科学研究所, 研究部, 研究員 (00342684)
細田 聡 関東学院大学, 文学部, 助教授 (60270542)
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Keywords | 発電プラント / 認知技能 / 教育・訓練 / 概念構成 |
Research Abstract |
1)ハードウェア・システムの構成分析発電プラントの運用実務者に対する聞き取り調査ならびにプラントの設計資料を収集し、ハードウェア・システムの構成分析を行った。数多くのサブシステムの機能記述および機器構成を図式化するとともに、冷却水・蒸気などの物質流系統、電源等の動力系統、制御系統などの種々の系統の相互関係を分析記述した。 2)教育・訓練過程の実態 上述1)同様に、現場における初級、中級部分の教育・訓練過程を記述分析中である。初級過程では、システム全体の機能から独立したサブシステムを用い、On The Job Trainingを中心に訓練が開始される。独立したサブシステムであっても、冷却水系統あるいは電源などプラント全体に繋がる系統もあり、個々の操作手技の獲得と共にサブシステム間の相互関連の基本的な概念の獲得が目標となっている。 中級までの教育・訓練過程では、システムの系統機能および起動・停止等の通常操作単位の知識・技能獲得が主体である。ここでは、システム全体における各種系統の相互依存関係の概念把握、タービンおよび発電機等の主要機器の操作技能の獲得が目標である。 さらに上級に進むに従い通常操作に関する知識技能の上に、安全確保という別の視点からのシステム概念の再構成が要求されている。今後は、通常運転操作と安全面との異なる視点からのシステム構成概念の差を中心に、認知技能の特徴抽出を目指す。
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