2004 Fiscal Year Annual Research Report
学生・生徒のキャリアアップ支援策の高度化と産学パートナーシップの日米仏比較研究
Project/Area Number |
14510257
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
横尾 恒隆 岩手大学, 教育学部, 助教授 (30220544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
夏目 達也 名古屋大学, 高等教育研究センター, 教授 (10281859)
佐々木 享 名古屋大学, 名誉教授 (10083601)
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Keywords | キャリア・アップ支援事業 / パートナーシップ / 学校 / 企業 / インターンシップ(就業体験) / 日本 / アメリカ / フランス |
Research Abstract |
1.我が国における学校と企業のパートナーシップの進行状況を把握するために、高等学校などの教育機関における「インターンシップ(就業体験)」の実施状況について、各地の大学で、資料収集を行った。その上で昨年度各地の大学の研究者に対して行った聞き取り調査の結果と併せて、結果をまとめた。その結果、1)就業体験に対する生徒たちの反応はよいものの、2)カリキュラム全体の中での位置づけが不明確であるとの問題点が明らかになった。 2.昨年度に引き続き、フランスの職業教育における学校と企業とのパートナーシップ推進に関する政策の動向を把握するために、近年の同国政府の政策動向を法令集等を用いて調査した。その結果、フランスでは、近年職業リセなどにおける企業実習を奨励する政策がとられていることが明らかになった。 3.昨年度に引き続き、アメリカ合衆国における学校と企業のパートナーシップ促進に関する、連邦政府及びいくつかの州の政府の政策動向を調査した。また全米キャリア・専門教育研究センターなどの研究機関、キャリア・専門教育協会などの専門職団体の資料を用い、アメリカのハイ・スクールなどの教育機関における企業実習の取り組み状況について調査した。その結果、アメリカでは、これらの教育機関で、目的、期間などで様々に異なる企業実習(ジョブ・シャドーイング、インターンシップ、連携制教育、青少年徒弟制)が取り組まれており、効果を上げていることが明らかになった。 4.研究成果は、日本産業教育学会、日本インターンシップ学会などの全国大会で発表し、関係する研究者の助言を得ることができた。
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Research Products
(5 results)