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2002 Fiscal Year Annual Research Report

大学全入時代における学生・院生の変容と授業改善・学生指導

Research Project

Project/Area Number 14510280
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

秦 政春  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (20117047)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 尾崎 仁美  京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 講師 (10314345)
冠野 文  大阪大学, 人間科学研究科, 助手 (80294601)
Keywords大学全入時代 / 大学進学 / 進学意識 / FD(ファルカルティ・ディベロプメント) / 授業改善 / 学力低下 / 共通教育 / 高校格差
Research Abstract

上記の研究課題に関して、今年度は主として以下の三点について研究を進めてきた。まず一つは、大学全入時代といわれる今日、高校生がどんな意識をもって大学進学を考えているのか、質問紙調査による結果の分析を行なった。この質問紙調査は、今回の研究課題の一環として平成13年度に実施したものである。これによると、従来の高校格差に応じたかたちでの進学意識の差異が、若干ではある変容してきていることが明らかになった。これまで大学進学に関して下位に位置づいていた高校の生徒であっても、大学進学がかなり現実的な選択肢になっており、もはや高校格差において上位校=進学、下位校=就職といった図式は当てはまらなくなってきている。したがって、いまの大学入学者は、少なくとも全般的にみるかぎり学力的な側面だけではなく、さまざまな側面で多様になってきていることが明らかである。二つめは、いくつかの大学におけるFD(ファカルテイ・ディベロプメント)、とくに授業改善・授業改革の取り組みについて、主としてインタビュー調査によって実態の検討を行った。これによると、すでに多くの大学で授業改善・授業改革の取り組みがかなり積極的に行なわれており、しかもこれに先だってほとんどの大学で学生に対する意識調査が実施されている。ただ、ここには教官の意識と学生の意識とのあいだにズレが生じていることも少なくなく、学生が「おもしろい授業」、「興味がもてる授業」に対する要求が強いのに対して、教官は共通教育の充実、学力低下の解消、高校・大学との接続を意識した意見が多い。さらに、三つめとして、いま学生に対する意識調査を実施している途中である。この調査は、大学における授業への期待といった問題をはじめとして、かなり多様な質問項目を設定して「現在の大学生の実態」を網羅的に把握することを意図している。現在、多くの大学に調査協力を依頼して実施しているが、調査にさいしては個人のプライバシーの保護に十分配慮して行なっている。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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