2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510435
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Research Institution | THE TOYO BUNKO |
Principal Investigator |
田村 晃一 財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (30082613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早乙女 雅博 東京大学, 大学院, 助教授 (80150035)
井上 和人 奈良文化財研究所, 平城宮跡調査部, 室長 (60110087)
飯島 武次 駒沢大学, 文学部, 教授 (90106641)
妹尾 達彦 中央大学, 文学部, 教授 (20163074)
清水 信行 青山学院大学, 文学部, 教授 (00178980)
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Keywords | 渤海 / 都城 / 五京 / 上京龍泉府址 / 東京城 / 瓦当 / 蓮花文 / 〓 |
Research Abstract |
東京城(渤海上京龍泉府)出土遺物の整理は平成15年末までに平箱60箱分の作業を完了した。その内訳は、丸瓦101、平瓦124、軒丸瓦120、軒平瓦39、道具瓦2(瓦類のうちで押字あるもの812)、鴟尾71、獣頭301、方〓28、長方〓17、根巻89、壁材122、土器49、塑像片などの土製品110、鉄釘など33、その他、総計1208点となっている、また平成16年1〜3月に平箱20箱分の整理を実施した。詳細については後日まとめて報告する。 研究発表については、当初、5月に中国黒龍江省考古文物研究所の朱国忱氏を招聘することとして運動していたが、サーズ流行のため延期となり、改めて12月に招聘しなおすこととした。しかし直前になって、招聘不可能ということになって、計画を練直し、16年2月に韓国韓神大学校博物館学芸研究士李亨源を招き、「百済扶餘時代の都城調査の現況」について発表してもらうこととして実施した。 現地調査については、サーズ騒ぎの納まった15年10月12日から19日までの7泊8日の日程で中国黒龍江省寧安市にある東京城の地表調査を実施した。参加者は日本から井上和人、早乙女雅博、小嶋芳孝、田村晃一の4名で、北京から馬一紅氏が参加した、この踏査には黒龍江省文化庁の蓋培新氏も同行した。幸いにして好天に恵まれ、城内の各地を見聞することができたが、何分にも広大な遺跡であるので未踏査部分も多く残し、次回以後の課題とした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 田村晃一: "渤海瓦当論再考"早稲田大学大学院文化研究科紀要. 第47輯第4分冊. 159-174 (2002)
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[Publications] 田村晃一: "渤海と日本の交流を追って"TOGI渤海シンポジウム「古代東アジアの渤海と日本」. 3-16 (2004)
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[Publications] 井上和人: "平城京の実像"「東アジアの古代都城」奈良文化財研究所学報第66冊. 第66冊. 109-129 (2003)
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[Publications] 清水信行(訳): "クラスキノ土城4年間の調査集成"青山史学. 21号. 47-60 (2003)
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[Publications] 妹尾達彦: "韋述的《両京新記》与八世紀前葉的長安"唐研究. 9. 9-52 (2003)
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[Publications] 妹尾達彦: "唐代洛陽"中国歴史都市構造と社会変化. 53-104 (2003)