2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14520119
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
土倉 莞爾 関西大学, 法学部, 教授 (00067703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 洋平 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 助教授 (90242065)
田口 晃 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30113583)
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Keywords | 民主主義 / 宗教政治 / キリスト教民主主義 / キリスト教社会主義 / ルエーガー / ウイーン市政 / フランス第4共和制 / MRP |
Research Abstract |
土倉莞爾は、すでにシュタディス・N・カリヴァス(土倉莞爾・石橋章市朗訳)「民主主義と宗教政治-ベルギーを事例に-」『関西大学法学論集』第49巻第6号、2000年、81-119頁という翻訳の実績があるが、Stathis N. Kalyvas, From Pulpit to Party : Party Formation and the Christian Democratic Phenomenon, COMPARATIVE POLITICS, Vol.31,No.3,1998,pp.293-312.やStathis N. Kalyvas, The Rise of Christian Democracy in Europpe, Cornell University Press,1996.を素材にヨーロッパキリスト教民主主義の研究を進めた。また、Rene Remond, Religion and Society in Modern Europe, Blackwell,1999を参照しながら、ヨーロッパにおける宗教と社会について基礎的な考察を行った。 田口晁は、ルエーガーのキリスト教社会主義ウィーン市政を研究することによって、オーストリアキリスト教民主主義の理解を深めた。また、K.van Kersbergen et al. Geloven in macht. De christen-democratie in Nederland.1993.を素材に、オランダのキリスト教民主主義についても研究を進めた。 中山洋平は、幅広い観点から、キリスト教民主主義の比較的考察を行った。とくに、第2次大戦後のフランス第4共和制の政党MRPの青年部に関して研究を深めた。また、Left catholicism 1943-1955:catholics and society in WesternEurope at the point of liberation/edited by Gerd-Rainer Horn, EmmanuelGerard, Leuven : Leuven University Press,2001,319p.;23cm.--(KADOC-studies;25)に依拠して、第2次大戦後のヨーロッパキリスト教民主主義左派の研究を進めた。
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[Publications] 土倉莞爾: "書評:中山洋平著『戦後フランス政治の実験』"選挙研究. 第18号. 240-240 (2003)
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[Publications] 土倉莞爾: "ヨーロッパキリスト教民主主義試論"関西大学 法学論集. 53・1(印刷中). (2003)
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[Publications] 田口 晃, 福田 宏: "資料:カール・レンナー著『諸民族の自治権』1918年(1)"北大法学論集. 53・2. 207-260 (2002)
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[Publications] 中山 洋平: "2002年フランス大統領選挙・下院総選挙-総括と展望"生活経済政策. 68号. 24-30 (2002)
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[Publications] Yohei NAKAYAMA: "Un autre point de vue sur l'echec de "renovation" mendesiste du Parti : du point de vue des federations"Anette Becher, Vincent Duclert et al.(dir.), La politique et la Paris, Editions Noesis. 584-595 (2002)