2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14520119
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
土倉 莞爾 関西大学, 法学部, 教授 (00067703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 昌吾 大阪市立大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (50275236)
中山 洋平 東京大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (90242065)
田口 晃 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30113583)
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Keywords | ヨーロッパ / キリスト教民主主義 / カトリック政党 / ルエーガー / MRP / フランス第4共和制 / CDU / CSU / アデナウアー |
Research Abstract |
平成15年度は土倉莞爾、田口晃、中山洋平、野田昌吾の共同研究が進められた。平成15年度は3回の研究会を実施できた。すなわち、5月12日(北大)、9月14日(北大)、平成16年1月12日(東大)の3回である。これらの研究会で各自が平素取り組んでいる研究成果を報告して熱のこもった討議を展開した。 土倉莞爾は「ヨーロッパキリスト教民主主義試論」『関西大学法学論集』第53巻第1号、平成15年、56-116頁を公刊した。また、2度にわたるカトリック・ルーヴェン大学の訪問を行なうことによって、ベルギーキリスト教民主主義の研究を前進させた。 田口晃は、ルエーガーのキリスト教社会主義ウィーン市政を研究することを出発点として考察を進め、オーストリア国民党成立の近辺を根気よく探求することによって、オーストリアキリスト教民主主義の独自の風土と潮流の発掘に成功しつつある。中山洋平は「例外としてのフランス:なぜキリスト教民主主義政党は根付かなかったのか」『年報政治学2001年』(平成14年、岩波書店)を公刊したが、Kselman, Thomas/Buttigieg, J.A(eds),European Christian Democracy : Historical Legacies and Comparative Perspectives.(Critical Problems in History)336pp.2002(U.Notre Dame Pr., US)」を紹介しながら、幅広い観点から、キリスト教民主主義の比較的考察を行った。とくに、第2次大戦後のフランス第4共和制の政党MRPの青年部に関して研究を深めた。 野田昌吾はすでに平成14年、学会報告「混迷からの脱出は見えてきたか?--2002年ドイツ総選挙とキリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)」の成果にたってFrank Boesch, Die Adenauer-CDU.Gruendung, Aufstieg und einer Krise einer Erflogspartei 1945-1969,Stuttgartu.a.2001.を丹念に紹介しながら、アデナウアーCDUの政党の成立、興隆そして危機を1945-1969年の期間について検証した。
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Research Products
(2 results)