2002 Fiscal Year Annual Research Report
発現遺伝子マッピングによるシイタケ高密度連鎖地図の構築
Project/Area Number |
14560009
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Research Institution | Japan Kinoko Research Center Foundation |
Principal Investigator |
松本 晃幸 (財)日本きのこセンター, 菌蕈研究所, 研究員 (60132825)
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Keywords | 高等担子菌類 / シイタケ / DNA多型 / cDNA / 遺伝子マッピング / 遺伝子連鎖地図 |
Research Abstract |
我が国の特用林産物の基幹作物であるシイタケLentinula edodesについて作製したAFLP(Amplified Fragment Length Polymorphism)マーカーによる連鎖地図に発現遺伝子をマッピングし、連鎖地図のマーカー密度、並びに、マーカー間の連鎖関係の精度を高めることを目的とする。初年度は、cDNAクローン及びEST情報よって得られる遺伝子マーカーをそれぞれ、RFLP-サザン法とPCR-電気泳動法によってマッピングするための検討を行った。約100株の交配家系の分離世代について、サザン解析によるcDNAクローンのマッピングに必要となるゲノムDNAを調製するとともに、交配親株の成熟子実体のヒダ部位より、常法に基づいてcDNAラィブラリーを作製した。また、担子菌類及び菌類を材料としたEST情報をデータベースより収集した。EST情報に基づいてそれらとホモロジーのあるシイタケのゲノム領域の増幅を試みたが、シイタケで報告されている遺伝子の塩基配列情報を利用する場合(本課題とは別に行った予備的検討)とは異なり、異種生物の配列情報に基づいてシイタケの配列の増幅と多型を検出することは容易ではなかった。このため、次年度では、cDNAクローンの部分配列を決定し、その配列より遺伝子領域を増幅するためのPCRプライマーを設計して、多型マーカーを分離する手法を取り入れる計画である。
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