2004 Fiscal Year Annual Research Report
発現遺伝子マッピングによるシイタケ高密度連鎖地図の構築
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14560009
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Research Institution | The Japan Kinoko Research Center Foundation |
Principal Investigator |
松本 晃幸 (財)日本きのこセンター, 菌蕈研究所, 研究員 (60132825)
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Keywords | 高等担子菌類 / シイタケ / DNA多型 / cDNA / 遺伝子マッピング / 遺伝子連鎖地図 |
Research Abstract |
申請者らは我が国特用林産物の基幹作物であるシイタケLentinula edodesについて、203個のAFLP(Amplified Fragment Length Polymorphism)マーカーからなる遺伝連鎖地図を作製している。本課題ではその連鎖地図に発現遺伝子をマッピングし、連鎖地図のマーカー密度、並びにマーカー間の連鎖関係の精度を高めることを目的とする。最終年度は(1)前年度より継続してcDNAライブラリークローンの塩基配列を決定し、その配列情報に基づいて多型マーカーのスクリーニングを行った。その結果、既得(前年度)24マーカーに加え、新たに61個(合計85個)の機能遺伝子に基づく多型マーカーを選抜、作成することができた。(2)このうち、32個のcDNA由来の遺伝子マーカーについて、連鎖解析用交配家系の分離世代約120株における分離を調査し、同じ分離世代を用いてマッピングされている203個のAFLPマーカーに加えて連鎖解析を行った。その結果、29個の遺伝子マーカーを11連鎖群からなるAFLP連鎖地図の7連鎖群に組み入れることができた。(3)現在までに(1)の項目で277個のcDNAクローン(平均塩基数、約1.2kb)の塩基配列を決定した。得られた配列についてデータベースによる相同性検索を行った結果、約50%の配列が期待値E-value 1x10^<-10>以下の確率で既知配列と相同性を示した。以上の結果より、配列情報のあるcDNA由来の遺伝子マーカーは連鎖地図統合のアンカーマーカーとして利用可能であることから、本課題で作製した地図は今後のゲノム情報を利用した育種研究等への活用が期待される。
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