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2002 Fiscal Year Annual Research Report

各種油脂を構成する全トリグリセリド分子種の同時定量方法の開発

Research Project

Project/Area Number 14560169
Research Institution東京水産大学

Principal Investigator

和田 俊  東京水産大学, 水産学部, 教授 (00089830)

Keywordsトリグリセリド / 油脂 / 分子種分析 / 定量 / 異性体 / 液体クロマトグラフィー / 脂質栄養 / 構造脂質
Research Abstract

これまでもトリグリセリド(TG)分子種分析は世界的に行われてきたが、そのほとんどがTG分子種数の少ない植物油に限られ、しかも定量分析に関してはほとんど行われていない。よって本研究では、最も複雑なTG分子種を持つ魚油のTG分子種分析及びその定量を目的として実験を行っている。
(1)分子種の分析条件確立
TG分子種分析は通常、逆相系の液体クロマトグラフィー(HPLC)で分析される。本研究ではこれまで使用されてきたODS(C18)カラムに代え、トリアコンタシル(C30)カラムを用い魚油TGの分析を行った。結果、分離が格段に上昇し、しかも、エタノール、アセトニトリルなどの205nm以下にしか吸収を持たない溶媒のみを使用してTG分子種の分離が可能であることを発見した。
一方これまで検出は、RI検出器(不安定)、光散乱検出器(定量性が低い)などが使用されてきた。これは、ODSカラムによるアルコール系溶媒での分離が悪く、アセトンなどの溶媒を使用していたため、UV検出器が使用出来なかったことによる。本研究の分析条件では、アルコールが使用できるため、UV検出器(210nm)を用いての分析が可能となった。さらに、HPLCへの注入量を変えて、注入量と各ピーク面積の相関を調べたところ、全てのピークで直線性を示すことを確認した。
(2)標準サンプル合成方法の確立
各TG分子種の標準サンプル合成は、固定化リパーゼを用い、グリセリンと脂肪酸から、各種グリセリドを合成し、さらにそれらから精製したジグリセリド、もしくはモノグリセリドを用い、化学反応により脂肪酸を導入する方法で行っている。これまで、[EPA-EPA-オレイン酸]TGおよび[EPA-オレイン酸-EPA]TGの構造異性体の合成に成功している。
今後は新たに合成したTG分子種を用い、各TG分子種の検量線を作成する予定である。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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