2002 Fiscal Year Annual Research Report
臨床用CTによるヒト腰椎インビボ3次元骨梁構造解析-横断的検討と縦断的検討-
Project/Area Number |
14570852
|
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
高田 政彦 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (10187974)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 晋二 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90283556)
|
Keywords | 骨粗鬆症 / 骨量 / 3次元畠梁構造析 / multi-detector CT |
Research Abstract |
本科学研究費の研究期間の前年度より開始していたヒト屍体腰椎を用いた再現性の検討を、第22回骨形態計測学会(平成14年6月27-29日)と第24回アメリカ骨代謝学会(2003.9.20-24)にて報告を行い、その内容を日本骨形態計測学会雑誌に投稿し、論文は平成15年1月に受理された。また、インビボにおいても再現性の検討を行う為、ボランティア女性3名において測定を行い、その結果を日本骨粗鬆症学会(平成14年11月21-23日)にて報告した。再現性はインビボでは、ヒト屍体を用いたインビトロ測定比べ、若干の低下がみられた。平成14年度中において、48名の患者において、臨床用のmulti-detector CTによる腰椎の撮像を行い、その画像データをマイクロCT付属の3次元骨梁構造解析ソフトに読み込ませ、骨梁構造パラメータの算出を行った。この内、34名の女性患者において、腰椎骨量測定のデータと比較を行った所、第2-4腰椎骨量と3次元骨構造パラメータの内、Bone volume/Total volume, Trabecular Number, Trabecular Bone Pattern Factor, Structure Model Index, Fractal Dimensionの間に、それぞれ、相関係数=0.35,0.42, -0.49, -0.45, 0.36の有意な相関(P<0.05)が得られた。これらの結果は、骨量が減少すれば、3次元骨梁構造パラメータが悪化することを示唆している。この結果を平成15年5月29-31日に行われるThe first Asian Pacific Congress of Bone Morphometryにおいて報告する。
|