2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571255
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
上所 邦広 山形大学, 医学部, 助手 (20333966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 伸政 山形大学, 医学部, 助手 (10333957)
島崎 靖久 山形大学, 医学部, 教授 (60116043)
乾 清重 山形大学, 医学部, 講師 (70250941)
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Keywords | CD34抗体 / 血管内皮前駆細胞 / カテーテル |
Research Abstract |
山形大学倫理委員会の許可のもと、平成13年12月より平成14年10月までの間に7例の安静時疼痛を有するASO患者(壊死2例)より、合計21回(1-5回、平均3.0回)の末梢血単核球採取を行った。pentazocine注射を要する疼痛患者は4例であり、残りの3例のうち1例はdiclofenac坐薬150mg/dayを使用していた。ガンブロ社製Cobe Spectraを用い得られた濃厚単核球浮遊血漿を0.5mlづつ下腿に移植(12-44カ所)した。採取された単核球総数は平均1.8x10^9個であり、内CD14陽性細胞は平均0.3x10^9個、CD34陽性細胞は平均0.06x10^7個であった。得られた単核球浮遊血漿は初期3回では平均18.5ml、その後の18回では再濃縮により平均6.5mlであった。初期3回で下肢腫脹と軽度-中等度の痛みを認め、1例で治療継続を拒否された。以後の18回では下肢腫脹、痛みを認めなかった。治療前後のAPIでは術前平均0.32から術後平均0.49に増加した。0-10のpain scoreでは術前平均6.6から術後平均2.0に低下し、pentazocine注射使用の4例全例で注射不要となった。坐薬150mg/day使用の1例も全消炎鎮痛剤が不要となった。再濃縮実施を実施した5例全例で移植2日後から症状改善が自覚された。3回の治療後に鎮痛剤が不要となった2例で治療反復の効果があったと考えられた。末梢血単核球移植は安静時疼痛患者の症状改善に有用と考えられた。本法は副作用がほとんど無く、安全簡便に実施できるため、反復実施が可能であった。 このことから、開心術中に同様の方法で単核球採取を行い心筋に移植することにより血管新生に有用な治療法開発が可能になると考えられた。
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