2003 Fiscal Year Annual Research Report
超音波ガイド下穿刺吸引細胞診を応用した頸部リンパ節転移の診断
Project/Area Number |
14571794
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
米津 康一 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (70167039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 泰男 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (30253686)
田代 茂樹 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (20300882)
角 美佐 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90284702)
中村 卓 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30172406)
高木 幸則 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (30295084)
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Keywords | 超音波 / 頸部リンパ節 / 穿刺吸引細胞診 / パワードプラ法 |
Research Abstract |
口腔癌の頚部リンパ節転移の精査のために長崎大学医学部歯学部附属病院診断管理科X線検査診断室を受診した患者に対して、当科に設置されている超音波診断装置(Logiq 9 unit, General Electric Yokogawa Medical Systems)を用い、頚部の超音波検査を以下のように実施してきた。 I.1)gray-scale法、2)パワー・ドプラ法の画像を収集する。これらの画像所見と部位を統合したいわゆる頚部リンパ節マッピングを作成した。 II.これらの患者のなかから特にパワードプラ法において無信号を示すリンパ節を収集した。 III.手術により摘出され、病理組織学的所見の得られたリンパ節を上記の超音波画像と対比させた。 IV.以上から得られたデータをもとに解析を行い、以下のような結果を得た。 1)パワードプラ法において無信号を示すリンパ節の出現頻度は約20%程度であった。 2)その中で病理学的に頚部リンパ節転移と診断されたのは45%あった。 3)これらのリンパ節に対して、穿刺吸引細胞診は有効であった。 これらの内容は日本歯科放射線学会第8回臨床画像大会(2003年5月、新潟)、第44回日本歯科放射線学会総会(2003年9月、札幌)、日本歯科放射線学会第46回関西・第38回九州合同地方会(2003年11月、大阪)で発表した。またCombination of helical CT and Doppler sonography in the follow-up of patients with clinical NO stage neck disease and oral Cancer. American Journal of Neuroradiology,24:312-318,2003.において誌上発表した。しかし穿刺吸引細胞診は患者に侵襲を加えるために積極的に応用することは難しい.したがってより非侵襲的な検査法の改良が望まれる。現在、われわれは超音波診断学的に困難なリンパ節に対して、当科に新しく導入された最新式MR検査を実施し、各種パラメータにおけるリンパ節像を詳細に検討中であり、頚部リンパ節転移の診断精度を高めていきたい。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Eida S, Sumi M, Yonetsu K, Kimura Y, Nakamura T: "Combination of helical CT and Doppler sonography in the follow-up of patients with clinical NO stage neck disease and oral Cancer"American Journal of Neuroradiology. 24. 312-318 (2003)