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2002 Fiscal Year Annual Research Report

自己骨髄幹細胞と濃縮血小板血漿を用いるハイブリッド顎堤再生法

Research Project

Project/Area Number 14571846
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

細川 隆司  広島大学, 歯学部附属病院, 講師 (60211546)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山中 威典  広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (20325202)
久保 隆靖  広島大学, 歯学部附属病院, 講師 (60240876)
赤川 安正  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00127599)
是竹 克紀  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (50346508)
Keywords骨髄幹細胞 / PRP / インプラント
Research Abstract

我々は顎骨の人工的骨欠損部に対し,培養骨髄幹細胞を応用することにより骨修復を促進させ得ることを実証し,患者への臨床応用に向う基礎データを収集することを目的として,以下の研究を実施した。
ビーグル成犬5頭の下顎両側小臼歯を抜歯,同時に腸骨および抜歯窩より骨髄液を採取し,MSCの培養を行った。3ヵ月後,同部に片側3ヶ所の円柱状(直径3.75mm,深さ7mm)の人工的骨欠損を作り,PRPをキャリアとしてMSCを3種類の細胞密度すなわち,L(2x10^5cell/μl),M(2x10^6cell/μl),H(2x10^7cell/μl)で移植した。また,濃縮血小板血漿(PRP)のみと乏血小板血漿(PPP),および血餅のみで骨欠損を満たしたものをコントロールとした。動物を2週間後に屠殺,脱灰標本を作成し,病理組織学的に再生骨組織を観察した。また,組織形態計測を行い再生骨量を定量的に検討した。その結果,以下のようなことが明らかになった。
1.骨欠損形成後2週間において,3種のMSC移植群では,PRPのみの移植群に比べ,欠損中央部における骨再生が遅延しており,線維性の軟組織で満たされていた。しかし,血餅のみのコントロールと比較して明らかに骨再生は亢進していた。
2.骨欠損内部の再生骨面積率は,細胞密度L, M, Hでそれぞれ22.57±9.77%,15.39±5.93%,21.44±7.95%であり,血餅群,PRP群,PPP群でそれぞれ,16.13±7.38%,28.16±8.55%,20.05±5.61%であった。MSC移植群では3種類の細胞密度に有意差はみられなかったが,PRP群は血餅群と比較して有意に高かった。
以上の結果から,MSCを骨欠損内部に移植した場合,術後2週間という初期の段階において骨形成にはポジティブな効果を示さないことが明らかになり,今後培養骨髄幹細胞を顎堤再生に応用するうえでの有用な知見を集積することができた。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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