2002 Fiscal Year Annual Research Report
複数医学部間における分析的カリキュラム評価による臨床教育の質の向上に関する研究
Project/Area Number |
14572131
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
谷口 純一 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (20315302)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 博道 九州大学, 大学院・医学研究院・医学教育学, 助教授 (20166820)
吉田 素文 東京医科歯科大学, 医歯学教育システム教育センター, 助教授 (00291518)
木川 和彦 熊本大学, 医学部附属病院, 教授 (60122412)
|
Keywords | 医学教育 / カリキュラム開発 / カリキュラム評価 / 臨床実習入門カリキュラム |
Research Abstract |
平成14年度の計画に沿い、熊本大学と九州大学の両大学において過去の臨床実習入門カリキュラムの分析・検討をそれぞれ行った。具体的には、それぞれのデータを元に各大学の教官である研究代表者と研究分担者が、共同で比較・検討を行い、その共通点、相違点、利点、問題点、などを抽出し、独自の分析・検討だけでは明らかにならなかったものを特に明確にした。これは、一部を平成14年7月27日の第34回日本医学教育学会に「カリキュラムの改善に結びつく1方法として大学間の臨床実習入門カリキユラム比較は有用か?」と言う演題名にて報告した。引き続き、比較・検討結果をもとに抽出された課題を、熊本大学医学部では9月及び、九州大学医学部では10月の新規の導入コースにおいて各大学の教官が他大学のコースの一部をリアルタイムで観察し、その課題の検証を試みた。また別の検証方法としては各大学で共通の評価フォーマットを作成し利用した。次にその検証をもとに、各大学の教官が相互のカリキュラムに関する評価データを共同で処理し、比較・分析した。この際、医学教育関連の図書等必要な参考資料を購入し活用した。この比較・分析結果を第35回日本医学教育学会にて報告する予定である(演題抄録提出済み)。これらの比較・分析は、具体的には1)自大学のカリキュラム評価、2)他大学のカリキュラム評価、3)他大学からのカリキュラム評価の3つの手法を用い、自大学のカリキュラムの目標や評価の修正、実施時期の改善や、カリキュラム開発・実施の専任部門の設置および環境・機能改善など、カリキュラムの問題点・対応策を抽出・立案した。これらを提示した共同報告書を作成し、各大学のカリキュラム開発者に提出し、それらの問題点・対応策を検討してもらう予定で、次年度の各大学でのカリキュラム開発の変更点についてさらに共同で評価方法を検討し、準備中である。
|
Research Products
(2 results)