2003 Fiscal Year Annual Research Report
日本語版SDLRSを外的基準とする新尺度の開発と看護教育への応用
Project/Area Number |
14572202
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
山内 まゆみ 旭川医科大学, 医学部, 助手 (00322917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 紀子 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20265094)
松浦 和代 旭川医科大学, 医学部, 教授 (10161928)
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Keywords | 自己決定型学習 / 自己決定型学習能力のレディネス / 日本語版SDLRS / 臨地看護学実習 / 臨地助産学実習 / 自己効力感 / 学習到達度 |
Research Abstract |
平成15年度は、研究課題として「自己決定型学習能力のレディネスと関連要因」について検討した。研究1:【目的】看護学生の「自己決定型学習能力のレディネス」の変化、および自己効力感との関連性を検討した。【方法】1)対象:本学看護学科の平成14・15年度の看護学生4年生であった。2)調査方法:自記式質問紙法とし、調査内容は日本語版Self-Directed Learning Readiness Scale(日本語版SDLRS)、一般性セルフエフィカシー(自己効力感)尺度であった。3)手続き:調査は2回/年とし、1回目を臨地看護学実習前の5月、2回目を臨地看護学実習後の10月とした。配布・回収は集合法とした。4)倫理的配慮:文書、および口答で研究目的・方法と配慮点について説明し参加者の同意を得た。5)分析方法:ノンパラメトリツク検定によった。【結果】1)回収率:有効回答数は98名(有効回答率94.2%)であった。2)日本語版SDLRS:1回目に比較して2回目の得点が上昇した学生(レディネス上昇群)は69名(70.4%)おり、平均値は1回目が190.4点、2回目が207.0点であった(p<0.001)。得点が下降した学生(レディネス下降群)は29名(29.6%)おり、平均値は1回目が194.6点、2回目が186.4点であった(p<0.001)。3)一般性セルフエフィカシー尺度:レディネス上昇群の平均値は1回目が6.4点、2回目が7.7点であった(p<0.001)。レディネス下降群では1回目が7.1点、2回目が7.3点で有意な差はなかった。【考察】学習場面における自己効力感は学習への動機づけや到達度に影響を与える要因と考えられている。本結果から、自己決定型学習能力のレディネスの伸びには自己効力感との同調性が示唆された。研究2:【目的】助産学生の「自己決定型学習能力のレディネス」の変化と自己効力感、および学習到達度との関連性を検討した。【方法】1)対象:平成13・14・15年度専修学校助産学科の助産学生であった。2)調査方法:自記式質問紙法とし、調査内容は(1)日本語版SDLRS、(2)一般性セルフエフィカシー(自己効力感)尺度、(3)学習到達度自己評価票とした。3)手続き:調査は2回/年とし、1回目は入学時の5月で、調査内容は(1)と(2)であった。2回目は卒業前の3月とし、調査内容は(1)、(2)と(3)であった。配布・回収は集合法とした。倫理的配慮と分析方法は研究1と同様であった。【結果】回収率:2回とも調査が継続できた学生は79名(回収率100%)であった。現在、データの分析をすすめている。 さらに、継続研究として、卒後1年目・2年目の看護師を対象に、自己決定型学習能力のレディネス、心身のストレス反応および職業準備性との関連性を調査する目的で、パイロットスタディを企画中である。
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Research Products
(1 results)