2002 Fiscal Year Annual Research Report
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14572255
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
芳賀 佐和子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50246435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
喜多 加奈子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60328309)
羽入 千悦子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50317989)
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Keywords | 看護実践 / フィジカルアセスメント |
Research Abstract |
看護におけるフィジカルアセスメントは、クライエントの頭から足先までの全身の状態を的確に系統的に把握する技術であり、看護者が行う身体査定である。その目的は身体の構造・機能についての正常・異常を判別し看護実践に生かすことにある。看護者が実践するフィジカルアセスメントの効果を明らかにすることを目的に、平成14年度の計画に基づき実施した。 資料収集期間は平成14年7月22日〜8月21日であった。対象は、比較的健康状態が良い有料老人ホーム入所者にフィジカルアセスメントの目的および方法を説明し、承諾を得て実施した。診査は、フィジカルアセスメント技術の訓練を受けた教員2名が実施した。 対象者は男性15名、女性35名であり平均年齢は78.18歳であった。フィジカルアセスメントの項目は、全身の概観・皮膚・爪・頭頚部・眼・耳・呼吸器・心血管・乳房・腹部・筋骨格・神経であり、一人のアセスメントの時間は問診を含めて約60分〜80分であった。アセスメントの結果は診査中に対象者に伝えると同時に、アセスメントの結果と今後の生活に向けてのアドバイスを郵送し、それに対する質問や身体診査を受けての感想等を収集した。アセスメントを受けた対象の反応は「全身を細かく見てもらえて安心して生活できる」と良好であった。また、さまざまな正常・異常所見が親察されたが、それらは「加齢による身体変化と考えられるもの」「生活習慣に関連するもの」「健康障害の徴候と考えられるもの」等があったが、看護実践との関連については次年度の研究をも含めて分析する。
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