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2002 Fiscal Year Annual Research Report

新人看護婦(士)が修得する臨床看護実践能力に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14572261
Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

白尾 久美子  浜松医科大学, 医学部, 講師 (80269703)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 水谷 聖子  日本赤十字愛知短期大学, 看護学部, 講師 (80259366)
稲勝 理恵  浜松医科大学, 医学部, 助手 (70313947)
野澤 明子  浜松医科大学, 医学部, 教授 (50293626)
小林 尚司  日本赤十字愛知短期大学, 看護学部, 講師 (90321033)
Keywords新人看護師 / 体験 / 適応
Research Abstract

1.新人看護師の就職後1年間の体験の構造と経過
新人看護師の1年間の体験に関する面接調査の分析結果を統合し、「看護師としての姿への志向」、「丁寧に仕事をすることへの志向」、「職場における他者との関係についての思考」、「仕事との関係から生じる心理的反応」の以上4つの概念を導き出した。さらに、各概念に対して、1年間の経過を分析した。
「丁寧に仕事をすることへの志向」の経過の概要は、就職後6ヶ月まで、仕事について、一つ一つの目的や根拠が理解できていなくても、自分の仕事をこなすことを目標にしていた。9ヶ月ころからは、仕事の意味を考え自分なりの判断ができるようになり、責任をもってきちんと仕事をしたいという能動的な姿勢が芽生え始める。さらに、12ヶ月頃には、仕事の根拠を理解することの意味を実感することで、自分のすべての行動に対して意味や根拠を意識したいと考えるようになっているととらえられた。
2.新人看護師の仕事への適応尺度の開発と信頼性・妥当性の検討
新人看護師の1年間の体験の構造化および経過の分析結果より、仕事への適応について把握するための尺度の開発を行った。平成15年4月始めて就職した看護師197名(有効回答率84.9%)を対象に、質問紙調査を実施した。新人看護師の仕事への適応尺度の項目は、面接調査の分析結果をもとに48項目作成した。妥当性の検討のために、自尊感情、コミュニティ感覚、ストレス反応に関する尺度を設定した。
項目分析の結果、「仕事の成り立ち」6項目、「仕事への志向」6項目の2次元の尺度が抽出された。適合度は、「仕事の成り立ち」がGFI0.98、AGFI0.95、RMSEA0.04、「仕事への志向」がGFI0.99、AGFI0.98、RMSEA0であった。信頼性は、「仕事の成り立ち」のα係数0.74、「仕事への志向」のα係数0.71であった。「仕事への成り立ち」とストレス反応の「身体」以外、「仕事への志向」と全ての尺度とは有意な相関を示した。よって、信頼性・妥当性が確認された尺度であると判断した。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2014-06-02  

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