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2004 Fiscal Year Annual Research Report

治療・処置を受ける子どものケアにおける遊びを中心とした介入モデルの開発

Research Project

Project/Area Number 14572264
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

齋藤 美紀子  弘前大学, 医学部, 助手 (40312508)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 一戸 とも子  弘前大学, 医学部, 教授 (10110412)
小倉 能理子  弘前大学, 医学部, 助手 (20281941)
高梨 一彦  和洋女子大学, 人文学部, 教授 (80197110)
Keywords幼児 / 遊び / プログラム / 治療・処置 / ストレス
Research Abstract

本年度は、入院中の幼児の遊びの観察を通して、遊びを中心とした治療処置に関連する介入プログラムの試案を作成し、対象者にプログラムに基づいた援助を実施してその効果を質的に検討した。入院中の幼児の遊びに対する詳細な参加観察を実施するために、対象候補者の疾患の状況を主治医に確認し、保護者に説明を行って研究参加への同意を得た。幼児本人に対しては理解できる範囲で出来るだけ詳しく説明を行い、同意のあったものを対象とした。対象児は、3〜5歳の幼児5名であり、遊び場面の観察により、次のことが明らかになった。
対象児は、幼児期に特徴的である模倣遊び(ごっこ遊び)を多く実施しており、その中には、自分が受けた治療・処置をテーマとしたものがしばしば認められた。診察や血圧測定、検温、採血、坐薬挿入などの処置がごっこ遊びのテーマとなっていた。また、嫌な処置を受けた後には、自分の体験をぬいぐるみで再現する遊びや、作っては壊すというねんどに代表される構成遊びが多く見られ、遊びを通して抱えているネガティブな感情をはき出していることが伺えた。
参加観察からの結果をふまえて、治療・処置に代表される病院でのストレスを緩和するために、遊びを中心とした介入プログラムを試作・実施し、その効果を質的に検討した。その結果、以下のことが明らかになった。治療・処置に対する苦痛やスタッフへの恐怖は病院環境への適応を遅らせており、遊びを中心としたかかわりは児の感情表出に効果があり、適応を促進させていた。また、治療に伴う活動制限は幼児にとってストレスフルであり、発散的な遊びを実施することが効果的であった。子どもが前向きに療養生活に取り組めるために、遊びの自己治療的な機能を活用したかかわりが求められる。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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