2002 Fiscal Year Annual Research Report
日豪比較によるEvidence Based Practiceの実態調査と尺度開発
Project/Area Number |
14572265
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
岡 美智代 北里大学, 看護学部, 助教授 (10312729)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 貞代 静岡県立大学, 短期大学部, 助教授 (60279940)
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Keywords | Evidence based practice / 国際情報交換 / 尺度開発 / オーストラリア |
Research Abstract |
Evidence based practice(EBP)とは、患者にとっての治療に対する損益情報の提示、患者の価値に基づいた決定などを考慮しながら、研究によって明らかにされた科学的根拠を元にケアの実践を行うことである(Gray,1997)。本研究の目的は、EBP促進のために、1)病院図書室蔵書数、文献検索の手段、研究指導者の有無、現任教育などのリソース状況や、看護婦の研究に対する認識や活用度などの、EBPの実態を明らかにし、日豪の比較を行うと共に、2)看護婦の研究に対する認識を測定するための、EBP認識測定に必要な日本語版尺度を開発することである。 今年度は、オーストラリアの共同研究者とともに、看護婦のEBPに対する認識を測定するのに適当な尺度と、文献検討を行った。その結果、Attitudes to nursing research scale(Parahoo, 1997), Barriers to Research Utilization Scale(Funk S, Champagne M, Wiese R.& Tornquist E.,1991 ; Funk S, Tornquist E & Champagne M., 1995).が、妥当な尺度の侯補としてあげられた。 今後は、さらに尺度の検討を行うとともに、両国のEBPの実態についての予備調査、そして尺度開発と実態把握のための本調査を実施していく予定である。
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