2003 Fiscal Year Annual Research Report
汽水湖をもつ水系における環境教育カリキュラムの開発研究
Project/Area Number |
14580195
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
秦 明徳 島根大学, 教育学部, 教授 (60198736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 俊英 島根大学, 教育学部, 講師 (70325033)
大谷 修司 島根大学, 教育学部, 助教授 (50185295)
品川 明 学習院女子大学, 環境教育センター, 教授 (20215982)
五島 政一 国立教育政策研究所, 総括研究官 (40311138)
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Keywords | 汽水湖 / 斐伊川水系 / システム / 環境教育 / カリキュラム開発 / ワークショップ / 実験授業 |
Research Abstract |
本研究は汽水湖(宍道湖・中海)をもつ斐伊川水系流域に住む児童・生徒が野外観察・実験等に参加し、五感を通して多面均に自然環境を捉える中から、その保全に向けた認識や理解を育む理科・環境教育カリキュラムの開発を目的とする。 水系環境を扱う際,流域とそれにかかわる事象間の相互関連性について,システム論的視点から取り上げようとした。また,環境教育においては,地球時代にふさわしい資質や能力を育成できる学習内容や方法が一人一人に保障される必要があることを提案した。即ち,(1)環境や環境問題に対する関心や感受性の育成,(2)問題の解決活動を通しての理解と追求能力の育成。(3)答えが明確でない事象や多様な価値観の違いを乗りこえ,社会的合意を得ていく方法や能力の育成,である。以上の視点を斐伊川水系に適用した教材開発を試み,システム論的環境教育のあり方について提案した。 本年度の具体的取り組みは次の通りである。 (1)昨年度からの継続として、研究代表者や研究分担者のほかに研究支援者を組織して流域の地形的地質的特質および環境指標となる代表的生物についての生態を明らかにする調査を実施した。 (2)(1)の結果に基づきながら、学習者の実態にあった地域素材に教材化を進め、カリキュラム構成に向けた資料の作成を行った。作成された資料案については、研究協力者による検討会をワークショップの形態で開催し、意見聴取することにより、適宜修正を加えた。 (3)(1)〜(2)の成果を踏まえ、カリキュラム構成を行い、研究協力者による実験授業を実施した。さらに授業評価を中心としたカリキュラム評価を行った。
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Research Products
(2 results)