2002 Fiscal Year Annual Research Report
「未来学力」の構想および新しい入学試験問題のあり方に関する学際的研究
Project/Area Number |
14580221
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
上野 修 山口大学, 人文学部, 教授 (10184946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 勝 山口大学, 医学部, 助教授 (70253177)
入不二 基義 山口大学, 教育学部, 助教授 (80263804)
石川 巧 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 助教授 (60253176)
正宗 聡 山口大学, 経済学部, 助教授 (50238896)
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Keywords | 学力 / 入学試験 / 哲学 / 国語 / 英語 / 理科 / 時間 / 授業 |
Research Abstract |
今年度は共同研究の初年度にあたるため、基本的にはメンバーが各員の専門領域(哲学、英語、国語、理科)に関して、現行の大学入学試験問題を調査したり、関連資料の収集につとめたりすることからはじめた。また、駿台教育研究所との共同プロジェクトを立ち上げて、予備校が蓄積しているデータや教育実践の成果をこの研究に提供してもらうことを決め、相互交流も開始した。したがって、今年度はこの共同研究の目的と方向性を明らかにし、それに向けての調査、資料収集を中心に作業を進めた。 具体的な活動としては、駿台予備学校の講師陣を迎えて、「現代文と哲学の両視点から、現代文入試問題を検討する」研究会を開催(平成14年11月16日・山口大学)し、東京大学が平成14年度入試(前期)の国語で出題した哲学的エッセーをサンプルとして、事例研究および討議を行ったほか、メンバーの一部は高校生を対象とした教養講座での講演にこのプロジェクトの取り組みを反映させるなど、着実な活動を続けている。予算の執行に関しては、この研究用のコンピュータと入学試験のデータベースを購入し、各大学の入学試験問題の分析につとめている。また、交通費に関しては、メンバーが東京などで調査研究を行ったり、駿台研究所のスタッフを招いたりすることで有効に利用させてもらった。 メンバーの多くは、すでに今後の入学試験のあり方に関する研究論文などを執筆しはじめており、平成15年度中には成果を出すことができるはずである。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 上野 修: "意志と意図、あるいは責務の時間"山口大学哲学研究. 53. 89-97 (2003)
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[Publications] 調麻佐志, 川崎勝, 平川秀幸編著: "ハイテク社会を生きる"北樹出版. 176 (2003)
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[Publications] 入不二基義: "時間は実在するか"講談社. 316 (2002)