2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580276
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
得丸 定子 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00293267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庭野 義英 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50172739)
ベッカー カール 京都大学, 人間総合学部, 教授 (60243078)
田宮 仁 飯田女子短期大学, 看護学科, 教授 (60155257)
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Keywords | Death Education / いのち教育 / 近隣諸国 / 学校教育 / 医療と福祉 / 生命倫理 / ターミナルケア |
Research Abstract |
研究1年目である平成14年度は、北米(カナダ、アメリカ)と台湾における「Death Education」と「ターミナルケア」に関する資料収集を行った。詳細は中間報告書において報告を行った。 資料収集対象先は北米では以下の5施設であった。 1.米国、セント・オラフ大学社会学部のマイケル・レミング教授 2.米国、ウイスコンシン州、ラ・クロス市のガンダーセン・ルーサレン・ホスピスケア 3.カナダ、オンタリオ州、ロンドン市西オンタリオ大学キングスカレッジのジョン・モーガン教授 4.カナダ、オンタリオ州、ロンドン市パークウッド病院緩和ケア病棟 5.カナダ、オンタリオ州遺族の会 Death Education関連では、教科書、教材の紹介を受け、具体的な指導内容の情報を収集した。ターミナルケア関連では、在宅ホスピスケアの実際、遺族の悲嘆のケアの実際について情報を得た。 台湾は以下の4施設であった・ 1.高雄市 高雄師範大学、張淑美教授 2.台南市 南華大学 人文学院院長生死学研究所主任 釈恵開教授 他1名 3.台北市 台北護理学院 生死教育輿輔導研究所所長 林綺雲教授 他3名 4.台北市 周大観文教基金会 理事長 Kuo Yun-Lan氏、副理事長 Sophia Hsieh氏 台湾の学校教育、大学教育における「生死教育」の情報を得た。学校教育では、手引き書、副読本の資料を入手。台湾教育行政と学校教育現場における「生死教育」の現状は、ほぼ、日本と類似した現状であった。大学教育においては、教科書、シラバス等を入手。生死教育の研究センターが2大学に設立されており、研究の推進力に寄与している情報を得た。
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Research Products
(18 results)
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[Publications] Sadako Tokumaru: "Death Education in Japanese School System"Proceedings : The Meaning and Direction of Death Studies in the East of the 21^<st> Century. 69-78 (2002)
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[Publications] 得丸定子, 田宮仁: "「いのち」教育のための教材開発〜死ってどういうこと〜"科研報告書「仏教を基調とした日本的『いのち』教育についての研究」(課題番号11610025). 48-57 (2002)
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[Publications] 得丸定子: "学校教育における日本的「いのち」教育の意義と課題"科研報告書「仏教を基調とした日本的『いのち』教育についての研究」(課題番号11610025). 35-47 (2002)
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[Publications] 大久保明子, 得丸定子: "「子どものターミナルケア」の教材開発と授業評価"平成14年度看護研究学会 研究学会発表集録. 167-170 (2002)
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[Publications] 得丸定子: "『日本的いのち教育』について〜学校、家庭、地域の視点から〜"平成14年度新潟大学公開講座講義概要. 12-14 (2002)
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[Publications] Tokumaru et al.: "Evaluation of oxidative stress during apoptosis and necrosis caused by D-galactosamine in rat liver"Biochemical Pharmacology. 65. 101-107 (2003)
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[Publications] 得丸定子: "「いのち教育」のめざすものと課題"「いのちと死の研究会」平成14年度会報. (未定). (2003)
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[Publications] カール・ベッカー: "親鸞聖人は嘘吐きか〜極楽往生と臨死体験の今昔"『真宗文化』(光華大学真宗文化研究所). 11号. 23-46 (2002)
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[Publications] カール・ベッカー: "何の為に人は生きるのか"真理と創造. 31巻. 81-86 (2002)
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[Publications] カール・ベッカー: "死から考える生命"『日本の哲学』(人本哲学史フォーラム編). 第3号. 92-109 (2002)
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[Publications] Carl Becker: "On the Present and Future of Thanatology in an Age of Asian Religious pluralism"Proceedings : The Meaning and Direction of Death Studies in the East of the 21^<st> Century. 41-60 (2002)
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[Publications] 田宮仁: "社会教育、生涯教育における日本的「いのち」教育-特に仏教の立場からー"科研報告書「仏教を基調とした日本的『いのち』教育についての研究」(課題番号11610025). 58-67 (2002)
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[Publications] 氏井園子, 田宮仁: "ナイチンゲールの宗教的側面に関する一考察"飯田女子短期大学看護学科年報. 第5号. 65-82 (2002)
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[Publications] 春日仁美, 田宮仁: "看護における「自然」ということの一考察"飯田女子短期大学看護学科年報. 第5号. 83-99 (2002)
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[Publications] 庭野義英, 森上泰彦: "理科教育からみた総合的学習(2)-木下竹次の理科教育観-"上越教育大学研究紀要. 第22巻1号. 19-36 (2002)
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[Publications] 庭野義英: "教員養成系大学・学部における理科教員養成の現状(2)-上越教育大学の場合-"理科の教育. 603号. 12-13 (2002)
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[Publications] カール・ベッカー: "日野原重明編『死をみつめ、今を大切に生きる』中「死は終わりではない」"春秋社. 129-152 (2002)
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[Publications] カール・ベッカー, 得丸定子編著: "「生と死のケアを考える」韓国語版"文音社(韓国). 382 (2002)