2003 Fiscal Year Annual Research Report
医学系留学生のための医学専門語の調査分析とリスト化
Project/Area Number |
14580322
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
増田 光司 東京医科歯科大学, 留学生センター, 助教授 (40219332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 諭吉 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (00092429)
泉谷 双藏 東京医科歯科大学, 留学生センター, 助教授 (40329678)
大北 葉子 東京医科歯科大学, 留学生センター, 助教授 (10361726)
佐藤 千史 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (60154069)
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Keywords | 医学系留学生 / 医学専門用語 / 専門語彙教育 / 日本語教育 / 2字漢字熟語 |
Research Abstract |
留学生のための日本語専門語彙教育の効率化という発想から次のような研究を行った。先行研究で選定された基本的な医学術語のリスト(約7400語。リストの1項目が術語1語である。以下「リスト」とする)では、漢字で表記されでいる術語が最も多い。それらは漢字熟語から構成されるものがいちばん多いが、その中で2字からなる漢字熟語が複数の医学術語の構成要素として現れる、すなわち、造語力がある点に着目した。 2字からなる漢字熟語(以下、「2字漢字熟語」とする)がリスト中の語の基幹的な構成要素となっていることを明らかにするために、造語力を持つ2字漢字熟語を基本の単位として、リスト中の全語を1つ以上の構成要素に分割し、2字漢字熟語を抽出し、リスト中の漢字からなる語において、どのような頻出度を持つかを明らかにした。 さらに、抽出された2字漢字熟語について、一般の日本語および日本語教育の語彙とどのように対応するかを調査した。まず、インターネット上の「チュウ太の道具箱」(川村よし子・北村達也、2002年8月4日(最終更新日)、http://language.tiu.ac.jp/tools.html)により、日本語能力試験出題基準(語彙)への対応を調査した。次に、「NTTデータベースシリーズ日本語の語彙特性第7巻単語頻度」(天野成昭・近藤公久、2000)を用いて、朝日新聞の過去14年間の記事中の出現との対応をみた。そして、両者の結果をリスト化した。構成要素分割の過程で明らかになった、2字漢字熟語に次いで強い造語要素と考えられる3字からなる漢字熟語についても分析を行った。 研究の結果、医学術語中の漢字熟語が一般の日本語教育の語彙とどのような関連をもつかが明らかになった。この結果の出現頻度などの数値化を伴うリスト化は、基礎資料として、医学専門日本語語彙教育の効率化に寄与するであろうと考えられる。
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Research Products
(2 results)