2004 Fiscal Year Annual Research Report
協調業務支援ソフトウェア開発のための多視点業務モデリングに関する研究
Project/Area Number |
14580382
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
廣田 豊彦 九州産業大学, 情報科学部, 教授 (00144402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲永 健太郎 九州産業大学, 情報科学部, 講師 (40336061)
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Keywords | システム分析 / ユースケース図 / ペトリネット / IDEFO / ERモデル |
Research Abstract |
本年度は,1)ダイアグラム変換に基づくシステム分析手法の提案,2)プロパティセントリックモデリングの定式化と評価を行った. システム分析では,複数のダイアグラムを用いてシステム分析の効率を向上させることができる.複数のダイアグラムは,それぞれ別々に作成するのではなく,あるダイアグラムから別のダイアグラムへと半自動変換が行えると効率的である.我々が提案する分析手法は,3フェーズ,4ステップから構成される.1)ユースケース図によるシステム分析:最初のステップで,ターゲットシステムに関連する人を数え上げ,その責任を明らかにする.2)ペトリネットによるシステム分析:対象システムのデータフローならびに,データと人との相互関係や処理の順序を,ペトリネットを用いて分析する.3a)良構造IDEFOによるシステム分析:第2フェーズのペトリネットから,所定の手続きに従って,良構造のIDEFOダイアグラムを生成し,対象システムに関わる人と組織の役割と責任を明らかにする.3b)ERダイアグラムによるシステム分析:第2フェーズのペトリネットからERモデルを構築することで,組織と要因によって使われる概念データモデルを明らかにする. プロパティセントリックモデリングとは,現実世界の物の性質に着目してデータモデルを構築する手法である.本研究では,プロパティセントリックモデリングに基づくデータモデル構築手順を,集合論に基づいて定式化した.さらにこの手法をオブジェクト指向分析手法やデータ中心分析手法と比較し,変化への対応性という観点からプロパティセントリックモデリングが優れていることを明らかにした.
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Research Products
(4 results)