2004 Fiscal Year Annual Research Report
ヘテロジニアス・クラスタによるWebコンテンツの自動生成・配信制御の研究
Project/Area Number |
14580461
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
大本 英徹 京都産業大学, 工学部, 助教授 (80257774)
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Keywords | XML / 文書流通管理 / XML signature / 携帯電話 / 学校教育 / 出席管理 |
Research Abstract |
平成16年度における本研究の成果の第一点目は,今後,急速に普及が見込まれるXML文書に基盤を置く情報システムにおいて重要となってくると考えられる,XML文書を基盤とする情報システムにおける,文書生成・流通過程を追跡することを可能とする電子文書管理機構を提案し,プロトタイプシステムを実装したことである. 本機構では,企業内情報システムなど特定の組織の管理下にある文書システムにおいて生成・加工・蓄積されるXML文書に対し,その各流通段階毎にXML Signature技術に基づいた署名を施すことにより,各段階を実施した対象者を特定することを可能としている.この機構により,各流通段階での文書状態を完全に復元することが可能で,これにより各対象者が行った加工処理内容を明らかにすることが出来る.また,本機構の有効性を実証するため,エンドユーザが日常的に利用する汎用オフィスソフトであるSun Microsystems社製StarSuiteの拡張モジュールをJava言語で実装した.この拡張モジュール方式を採用することにより,既存のアプリケーションを修正することなく本機構の恩恵を得ることが可能であることを実証した. 研究成果の第二点目は,携帯電話を代表とする小型端末装置において提供されつつあるQRコード処理機能の活用方式として,学校教育における出席集計管理システムを提案し,そのプロトタイプシステムを実装したことである.このシステムでは,携帯電話にiAppliと呼ばれるJavaクライアントプログラムをダウンロードし,これに教室机上に貼付されたQRコードを認識させることで,授業出席者とその着座位置を特定する.また,乱数に基づく講義識別コードを別途配付することで,虚偽の出席報告を防止する機構も組み入れている.
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Research Products
(1 results)