2002 Fiscal Year Annual Research Report
動的図解手法としてのペトリネットソフトウェア開発とその交通・防災計画への応用研究
Project/Area Number |
14580476
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
木俣 昇 金沢大学, 工学部, 教授 (30026166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二神 透 愛媛大学, 工学部, 講師 (40229084)
近田 康夫 金沢大学, 工学部, 助教授 (50155298)
高山 純一 金沢大学, 工学部, 教授 (90126590)
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Keywords | ペトリネット / シミュレーションソフト / 図解手法 / 空間占有性記述 / バス・一般車混合交通流 / 避難計画シナリオ / 背景画像 / 計画代替案支援 |
Research Abstract |
(1)動的図解手法機能面の強化:ペトリネットシミュレータは,ネット表現性とそのプレースの場所性から,空間の動的図解機能に優れている.まず,取り扱い可能なプレースの表示形状とプレースの機能型を多様化した.前者は記述要素区分を意識化させ,図解の一瞥性を強化し,後者は時空間の重層的図解力を強化する.次に,ネットの表示・非表示機能やドラッグ機能を,SdataとNdataを活用し連携化させることで,背景画像上でのネット構築力を強化した.この研究は,応用時の空間の動的図解に際してリアリティを与えるとともに,動的図解手法性が,問題認識→代替案発想→代替案評価→フィードバックという計画プロセスの動的展開性に対応するという展望を開くものとなった. (2)バス優先策への応用研究:(1)で強化したプレースの機能型を活用し,空間の空型"-1",一般車占有型"-2",およびバス占有型"-3"として,道路の時空間を重層的にペトリネット図解し,混在流のシミュレーションネットを開発し,金沢市都心軸での実測交通流による再現性検証を行い,方向別断面交通量で5〜8%の誤差内という結果を得た.しかし,バス優先策の一つである専用レーン運用時のシミュレーションでは,一般車の走行性低下が過大となり,その取り扱い法が課題として残っている.ITSによる支援策については,バス優先信号のネット開発を行ったところであり,設置場所の選定と適用化が課題となっている. (3)避難シミュレーションへの応用研究:(1)で強化した背景画像上でのネット構築法を活用し,まず,建物内空間の避難計画シナリオをペトリネット図解し,煙拡散とその感知による防火シャッタの閉鎖を組み込んだ避難流のシミュレーションネットを開発した.次に,その背景画像上で避難阻害要因の探索を行い,その組み入れを(1)の動的展開法を用いて試み,防災計画への応用の基本枠組みの整理と実行性を確認した.一方,CAでは取り扱える広場空間での行動のペトリネット記述法に課題が残ることが判った.
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Research Products
(12 results)
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[Publications] 木俣昇: "バス交通流シミュレーションへのペトリネットシミュレータの適用化研究"土木計画学研究・論文集. 19・4. 793-802 (2002)
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[Publications] Noboru Kimata: "Study on Information Mapping System for Regional Vulnerability to Fire Spreading"J. of Civil Engineering Information Processing System. 11. 125-136 (2002)
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[Publications] 木俣昇: "動的図解手法としてのペトリネットシミュレータシステムについて"日本オペレーションズ・リサーチ学会・秋季研究発表会アブストラクト集. 214-215 (2002)
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[Publications] 木俣昇: "ペトリネットによるバス交通流シミュレーションの再現性検証"土木計画学研究・講演集. 26(CD-ROM版). 74 (2002)
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[Publications] 中村彰彦: "交通流ペトリネットシミュレータの計画代替案展開支援システム化研究"土木計画学研究・講演集. 26(CD-ROM版). 288 (2002)
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[Publications] 佐々木麻衣: "土地可燃性評価情報の地図化システムの改善"土木情報システム講演集. 27. 21-24 (2002)
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[Publications] 高山純一: "高速道路における通行止発生時のドライバーの行動分析と最適迂回路情報に関する研究"第22回交通工学研究発表会報告集. 22. 171-180 (2002)
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[Publications] 柳澤吉保: "緊急情報による迂回経路への誘導効果に関する分析評価システム"第22回交通工学研究発表会報告集. 22. 189-192 (2002)
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[Publications] 高山純一: "高齢者の横断歩道外における横断行動の実態調査分析"第22回交通工学研究発表会報告集. 22. 197-200 (2002)
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[Publications] Takayama, J.: "A Transportation Network Simulation Model with Absorbing Markov Process OD Estimation"Proceedings of the International Symposium on Transport Simulation. 171-181 (2002)
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[Publications] 近田康夫: "CAを用いた避難シミュレーションに関する一考察"構造工学論文集. 49(掲載決定). (2003)
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[Publications] 二神透: "ペトリネットシミュレータの避難シミュレーションへの適用化研究"木計画学研究・講演集. 26(CD-ROM版). 330 (2002)