2004 Fiscal Year Annual Research Report
IT強震計を用いた草の根型地震防災情報システムに関する研究
Project/Area Number |
14580502
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鷹野 澄 東京大学, 地震研究所, 助教授 (80134659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 勝征 東京大学, 地震研究所, 教授 (40002175)
鶴岡 弘 東京大学, 地震研究所, 助手 (10280562)
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Keywords | IT強震計 / 地震防災情報システム / ブロードバンド |
Research Abstract |
平成15年度、平成14年度と、IT強震計のプロトタイプの作成、データ収集システムの設計を進めてきたので、最終年度の本年度は、サーバシステムにおけるデータ処理・解析プログラムの開発、IT強震計を用いた草の根型地震防災情報システムの標準仕様の作成を進めた。また、前年度開発した小型IT強震計のプロトタイプを学会等に発表して高い評価を得ることができた。 (1)サーバシステム上でのデータ処理・解析プログラムの開発 サーバシステムが、ネットワークから収集した大量のデータから利用者へ還元する情報について検討し、サーバシステムのデータ処理・解析プログラムの概要を設計した。 (2)IT強震計を用いた草の根型地震防災情報システムの標準仕様の作成 これまでの研究を総括して、IT強震計の標準仕様と、それを用いた草の根型地震防災情報システムの標準仕様について検討した。 (3)小型IT強震計の概念と試作品の公表 2004年の地震学会にて、「IT強震計-その概念と試作-」を発表し、ポスター会場で小型IT強震計を設置してデモンストレーションを行った。この学会発表については、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞、中日新聞などに取り上げられた。特に朝日新聞は、学会発表当日の夕刊の1面に掲載され、大きな反響を呼んだ。これにより、IT強震計が草の根地震防災に役立つという考えを広めることができたのは収穫であった。この発表を機に、記念シンポジウム「日本の強震観測50周年」にて紹介する場を与えられ、小型IT強震計を展示しデモンストレーションを行った。 以上
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