2002 Fiscal Year Annual Research Report
不妊および不育症夫婦における性役割意識の変化とセクシュアリティ
Project/Area Number |
14594004
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐山 光子 新潟大学, 医学部, 教授 (50149184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
定方 美恵子 新潟大学, 医学部, 講師 (00179532)
杉原 名穂子 新潟大学, 人文学部, 助教授 (00251687)
兵頭 慶子 新潟大学, 医学部, 助教授 (50228756)
佐藤 悦 新潟大学, 医学部, 助手 (20169410)
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Keywords | 不妊 / 不育 / 不妊症 / 不妊治療 / 不妊症夫婦 / 不妊治療後妊娠 / 性役割意識 / セクシュアリティ |
Research Abstract |
1.文献レビュー:医学中央誌により1995〜2002年5月までの文献を収集し内容分析。分析視点は研究手法、中心課題、対象、本研究との関連性、研究動向。「不妊」をキーワードとする文献は年間1000件前後あり、治療、検査、疾病、統計を除くすべての文献を対象とした。95年の9件以後は増加し312(原著56,会議録145,解説・総説等110)件。そのうち不妊治療後の妊娠や育児に関するものは36件。また、対象が男性の文献は16、夫婦は22件であった。看護独自の支援やケアに結びつく研究は少なく、総じて心理検査を併用した質問紙調査が多数を占めた。 欧文文献は不妊治療とセクシュアリティ、夫婦関係に注目して看護文献を収集し、そのうち1985〜94年23件、1995〜2000年8件について研究手法と理論形成研究の動向を分析考察。 2.研究対象者の登録:「不妊治療後に妊娠出産した母親のセクシュアリティと母子関係(1995〜98)」の縦断研究のため、面接者22名に対し依頼文書を送付し、葉書で承諾の是否を確認した。宛先不明6名、拒否およびデータ末梢希望3名、連絡なしは1名。研究対象者12名を登録した。 3.パイロット調査:上記の3名について個別に各2回計6回、1回2時間程度の面接取材を実施。Aは不妊治療断念後に自然妊娠・出産、Bは治療断念し特別養子縁組。Cは治療による品胎妊娠後の死産。「前回面接の振り返り」「その後の生活」「現在の心境」などの語りから、性役割意識とセクシュアリティに関する研究の糸口を探索中。倫理的手続きのもとに録音内容を記述化し、グラウンデッドセオリーによる分析を開始した。 4.平成15年度計画:(1)縦断研究および新規対象者の面接研究の継続(2)文献レビューと面接調査から得た新たな視点として「からだのケア」に注目し、不妊治療女性に対して「経絡-臓器機能測定器(AMI)」を用いた東洋医学的な測定を実施し、基礎データを収集する。
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