• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2002 Fiscal Year Annual Research Report

栃の実の薬効に関する研究 ―抗炎症作用とDNA損傷抑制作用―

Research Project

Project/Area Number 14656120
Research InstitutionIwate University

Principal Investigator

佐藤 至  岩手大学, 農学部, 助教授 (60225919)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 晴男  岩手大学, 農学部, 教授 (60003779)
鈴木 忠彦  岩手大学, 農学部, 助教授 (50226528)
津田 修治  岩手大学, 農学部, 教授 (60281953)
Keywords栃の実 / 抗炎症作用 / 抗酸化作用 / HCSE
Research Abstract

栃の実の50%アルコール抽出液およびその凍結乾燥粉末(HCSE)を用いて以下の実験,分析を行った。
1)Polyphenol:抽出液では2.67mg/ml,乾燥粉末では21.3mg/gと,多量のPolyphenolを含有していることが確認された。
2)収斂作用:メチレンブルー吸着法によって収斂作用が認められ,タンニン当量は0.9mg/mlであった。
3)抗酸化作用:リノール酸自動酸化に対するIC50は,抽出液で0.6%,乾燥粉末で0.5mg/mlであり,高濃度域ではほぼ完全に酸化を阻止した。
4)ラジカル消去作用:DPPHラジカル消去作用が認められ,EC50から推定した消去活性は,抽出液で11.5μmol/ml,乾燥粉末で41.7μmol/gであった。
5)SOD様作用:亜硝酸法によってSOD様作用が認められ,スーパーオキサイド消去のEC50は0.20mg/mlであった。
6)抗炎症作用:クロトン油による耳介腫脹試験によって抗炎症作用が確認された。しかし,尾根部打撲試験では有意な作用は認められなかった。
7)炎症関連酵素に対する作用:シクロオキシゲナーゼに対する抑制作用が認められた。しかし,リポキシゲナーゼおよびフォスフォリパーゼA2抑制作用は認められなかった。
以上の結果から,栃の実は高い抗酸化活性ととともに抗炎症作用を有することが確認され,この抗炎症作用はシクロオキシゲナーゼの抑制によるものであることが示唆された。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi