2003 Fiscal Year Annual Research Report
水と生体分子が織り成す生命現象の化学に関する研究の総括
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15076101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
桑島 邦博 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (70091444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 幹雄 奈良先端大学, 物質創成科学研究科, 教授 (30150254)
平田 文男 岡崎研究機構, 分子科学研究所, 教授 (90218785)
後藤 祐児 大阪大学, たんぱく質研究所, 教授 (40153770)
寺嶋 正秀 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00188674)
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Keywords | 水 / 生体分子 / 生命現象 / 物理化学 / 水溶液 / 蛋白質 / ダイナミクス / 機能 |
Research Abstract |
本総括班の目印とするところは、特定領域研究「水と生体分子が織り成す生命現象の化学」に関する研究の総括を行い、各研究間の企画調整と領域全体の広報活動を通して特定領域研究が円滑かつ効果的に推進されるよう取りはからうことである。以下の成果が得られた。 本特定領域研究の全体的な研究方針の策定と各研究項目間の連絡調整を行うため、平成15年8月6日(大阪大学・たんぱく質研究所セミナー室)と平成16年1月10日(千里ライフサイエンスセンター,大阪)の2回総括班会議を開催した。1月の総括班会議には総括班班員5名のほか、研究評価委員である吉原(北陸先端大)、北川(岡崎研究機構)、中原(京大)、和達(東大)、Levy(Lutgers大)、Dobson(Cambridge大)が参加した。これらの総括班会議では、公開ワークショップの企画実施、特定領域研究全体の研究方針の策定、各研究項目間と各計画研究や公募研究間の連絡調整に関して討議した。 1月の総括班会議の前に第1回公開ワークショップを開催した。このワークショップでは、水と生体分子の物理化学に関する分野で指導的役割を果たしている外国人研究者4名とともに、特定領域班員を中心として5名の日本人研究者が講演を行った。公開ワークショップは、広く国内外の関連分野の研究者に開かれたワークショップ形式であり、180名の参加を得て大変盛会であった。 本特定領域研究の研究成果を広く国内外に発信するため、インターネットのホームページや電子メールによる情報公開を行い、特定領域研究のニュースレターを発行した。また、分子構造討論会などの学会におけるシンポジウムの企画実施も行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] M.Arai: "Effects of the difference in the unfolded-state ensemble on the folding of Escherichia coli dihydrofolate reductase."J.Mol.Biol.. 329. 779-791 (2003)
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[Publications] K.Kamagata: "Multiple parallel-pathway folding of proline-free staphylococcal nuclease."J.Mol.Biol.. 332. 1143-1153 (2003)
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[Publications] 後藤 祐児: "タンパク質のフォールデイングとアミロイド線維形成:タンパク質、昼の顔と夜の顔"実験医学. 21. 898-902 (2003)
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[Publications] M.Harigai: "Role of an N-terminal loop in the secondary structural change of photoactive yellow protein"Biochemistry. 42. 13893-13900 (2003)
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[Publications] 寺嶋 正秀: "蛋白質におけるエネルギー散逸過程"レーザー研究. 31. 195-201 (2003)
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[Publications] 平田 文男: "Molecular Theory of Solvation"Kluwer-SpringerAcademic, Dordrecht, Netherlands. 358 (2003)