2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15200016
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
石原 恵子 広島国際大学, 人間環境学部, 助教授 (00238015)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩城 達也 広島国際大学, 人間環境学部, 講師 (70341229)
小森 政嗣 大阪電気通信大学, 総合情報学部, 講師 (60352019)
出木原 裕順 広島国際大学, 社会環境学部, 講師 (50341235)
内田 照久 広島国際大学, 大学入試センター・研究開発部, 助教授 (10280538)
加藤 荘志 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助手 (00284232)
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Keywords | 感性情報学 / 認知科学 / ユーザインターフェース |
Research Abstract |
ヒトとヒトとのやりとりと比較したヒトとモノとのやりとりについて ヒトとヒトとのやりとりについて、メディアを介したコミュニケーションも含めて、聴覚言語及び文字言語からアプローチした。 聴覚・音声系: 音声の個人識別評価次元の検討及び音声から想起される話者のパーソナリティ印象のモデル化を行った。音声の類似性評価の実験、同一話者判断課題などから、個々人の話し方特徴と平均的な話し方イメージのずれが、その個人の音声を識別するための手がかりとなることを確認し、また、話者の心理的負荷と話し方の変化との関係を示した。 文字言語: 電子メールおよび他の媒体を介した感情的内容のコミュニケーションにおいて、発信者側および受信者側が相手に対してもつイメージを検討し、伝達内容と相手によってメディアの役割に期待するイメージ構造が異なるとの結果を得た。さらに何らかのメッセージを持つ贈り物としてフラワーアレンジメントを購入する状況での、贈呈相手の対人イメージと花の感性的イメージの関連性について明らかにし、贈り物としての制約を埋め込んだ、フラワーアレンジメントを提案するE-コマースサイトを開発した。 次に、対象が明らかにヒトではない場合、制御重視の道具や応答性の高い機械とのヒトのやりとりを検討した。 道具: むだ時間要素をもつ道具に対するヒトの運動行動特性について検討した。実験参加者に、むだ時間要素をもつ操作対象を使って視覚性運動制御課題を行わせ、(1)むだ時間の長さ、(2)視覚対象の移動速度、(3)被験者が行う運動方向、とが制御成績や課題の困難度にどのような影響を与えるのかについて明らかにした。 応答性の高い機械: 銀行ATMを操作する場合の使いやすさや快適さについて様々な年代層の参加者に対する操作実験を行い、機械に対するメンタル・イメージがユーザーの行動を導くとともに、快適さに影響する結果を得た。 上記研究の他、モノのイメージを可視化する方略として自己組織化マップが使えることを示した。
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