2005 Fiscal Year Annual Research Report
企業のスポーツ支援に関するモデル開発〜成熟型企業経営の事例分析に基づいて〜
Project/Area Number |
15200046
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Research Institution | Graduate School of Human comprehensive sciences, University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐伯 聰夫 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (60036556)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊 幸一 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (50195195)
矢島 ますみ 明海大学, 経済学部, 助教授 (80220135)
生沼 芳弘 東海大学, 体育学部, 教授 (10119654)
上杉 正幸 香川大学, 教育学部, 教授 (60093902)
米谷 正造 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 助教授 (00220765)
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Keywords | 企業のスポーツ支援 / 自動車産業国内主要企業 / ブランドプロモーション活用 / マーケッティング活用 / 電器産業国内主要企業 / 米国トップスポーツ界と企業支援 / 英国企業のスポーツ支援 / カスターマーズマーケティング |
Research Abstract |
現代社会における企業のスポーツ支援状況を、(1)国内企業成熟型経営先行事例として、自動車業界主要企業4社を対象とする調査、電器産業主要企業6社を対象とする調査、(2)ヨーロッパ成熟型経営先行事例として、米国及び英国のスポーツ支援に熱心な主要企業5社と、それぞれの支援を受けている両国五輪委員会及び全国連盟等を対象とする調査から分析し、企業の経営理念、企業文化、経営政策、経営戦略等とスポーツ支援の目的・内容・方法等の関係を整理し、現代的経営課題と企業によるスポーツ支援の関係ロジックを分析・検討した。 具体的な調査は、あらかじめ調査協力を依頼するスポーツ支援に熱心な企業を選定し、調査協力を依頼した。その中から応諾した企業に、調査コーディネーターを介して調査の内容や方法と調査日時を打ち合わせ、相手方の了解の基に調査計画を作成し、(1)(2)とも、現地訪問を行い、企業にあっては経営に責任を持つ重役及びスポーツ支援担当者を対象として、スポーツ組織等においては、組織運営に責任のある役員及びマネジメント担当者を対象としてインタビュー調査を実施した。多くの場合、許可を得て、録画・録音及び撮影を行った。 また、米国では、特にビジネス活動化が著しく進んでいる大学スポーツにもターゲットを当て、ジョージア州立大学のアスレティック部門における企業支援の状況を調査した。 海外調査では、米国のファッション性重視のマスマーケティングにおける企業のスポーツ支援と、英国の伝統重視のカスタマーマーケティングにおける企業のスポーツ支援の違いを把握した。国内企業調査からは、ブランドプロモーションの意識化が見られ始めたこと、社内ファンクラブの組織化と企業スポーツ情報の積極的提供という改善点が伺えた。ようやく、企業スポーツを経営資源として活用する工夫が始まったと言って良い。
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Research Products
(1 results)