2004 Fiscal Year Annual Research Report
古代・中世の全地震史料の校訂・電子化と国際標準震度データベース構築に関する研究
Project/Area Number |
15201040
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
石橋 克彦 神戸大学, 都市安全研究センター, 教授 (70011723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 真人 静岡大学, 教育学部, 教授 (70183811)
佐竹 健治 産業技術総合研究所, 活断層研究センター, 副センター長 (20178685)
榎原 雅治 東京大学, 史料編纂所, 教授 (40160379)
笹本 正治 信州大学, 人文学部, 教授 (70111820)
安永 尚志 人間文化研究機構, 国文学研究資料館, 教授 (20017411)
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Keywords | 地震史料 / デジタルデータベース / 史料の校訂 / 学際研究 / 増訂大日本地震史料 / 新収日本地震史料 |
Research Abstract |
2年度目である本年度は、まず昨年度にデジタル化した古代・中世の地震史料(『増訂大日本地震史料』をインデックスとしたもの)の校訂の基本方針を再検討し、その結果と、時代別・ジャンル別の役割分担に従って、校訂を進めた。実際の校訂作業を通じて、今後調整すべき問題も浮き彫りになったが、ひととおりの校訂を完了した。並行して、『新収日本地震史料』に収録されている古代・中世の地震記事の取り扱いを検討し、最終的な史料集に収録することが想定されるものよりも多少ゆるい条件で記事を選別して、外注によりデジタル化をおこなった。デジタル化の仕様は昨年と基本的に同じとした。一方、昨年度にデジタル化した史料データを用いて、地震史料データベースの試作版を作成した。この試作版によって、データベースそのものの構造や使い勝手などを検討するとともに、それを活用して、『増訂大日本地震史料』に収録されている史料の問題点を分析した。その結果、異名同書や孫引き史料などの問題が、従来よりも具体的に明らかになった。さらに、昨年度に研究動向調査で意見交換をおこなったイタリアの研究者3名を11月に招聘し、神戸で「史料地震学と地震危険度評価に関する日伊ワークショップ」を開催した。これは公開であり、本研究課題の分担者以外の参加も得て、地震史料データベースの目指すべき形について、内外の研究者による議論を深めることができた。
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Research Products
(4 results)