2005 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化時代における「アメリカ化」と「反米主義」の国際的比較研究
Project/Area Number |
15201051
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
古矢 旬 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90091488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大津留 智恵子 関西大学, 法学部, 教授 (20194219)
久保 文明 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (00126046)
村田 勝幸 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (70322774)
遠藤 泰生 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50194048)
林 忠行 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (90156448)
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Keywords | 反米主義 / アメリカ化 / アメリカ・ナショナリズム / テロとの戦争 / 「新しいヨーロッパ」と「古いヨーロッパ」 / アメリカ研究 / 9・11事件 / アメリカ帝国 |
Research Abstract |
本年度も引き続き、アメリカの対外政策と国内政治体制との連関およびアメリカ国外の反米主義の実情とその淵源を探るための共同研究を展開した。年度当初は、昨年度末に開催した「アメリカ帝国」をめぐる国際シンポジウムの成果の取りまとめをはかるとともに、昨年度まで進めてきた各国、各地域の反米主義の具体的事例を「アメリカ帝国」という問題枠組みの中におき、国際比較を試みた。その結果、明らかになったことは、反米主義の態様や強度は、以下のような複雑な諸要因によって地域ごと、国家ごとに大きな差異があるということである。すなわち当該の地域や国家の対米外交関係はもとより、その近代化の進捗の程度、その国民経済の国際経済への依存の程度、国民社会内の階級構造やエスニック集団関係、宗教的・文化的ヘゲモニーの所在といった諸要因である。今年度は、そうした諸事例をあえて統合せずに、個別の知見を各自がそれぞれの研究課題にそくして、種々の研究会、公刊論文、著書のかたちで公開した。2005年9月には、数名の研究分担者がオランダ、ポーランド、チェコ、オーストリアを訪れ、各地のアメリカ研究所、国際問題研究所の研究者と研究会、インタヴューを行った。その際、意見交換の中心的な論点は、近年の米欧関係において、合衆国政府が強調する「新しいヨーロッパ」と「古いヨーロッパ」の国際認識の差異が、どこまでヨーロッパの側で意識されているのか、どれほどが合衆国の政策的意図による指摘なのかという点に設定した。この訪欧の成果をふまえ、3月11日には、東京で国際シンポジウム"New American Studies in Europe Today"を開催する。その目的は、「9・11事件」以後の米欧関係の変容、および事件以後の国際政治がヨーロッパ諸国のアメリカ研究におよぼした影響について、米、欧および日本、アジアの研究者が学際的かつ国際的に検討を加えることにある。
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Research Products
(34 results)
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[Journal Article] 第1章 問題提起2006
Author(s)
久保文明
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Journal Title
グローバル・ガバナンス-「新たな脅威」と国連・アメリカ(総合研究開発機構・横田洋三・久保文明・大芝亮【編】)(日本経済評論社)
Pages: 18-31
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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[Book] アメリカの政治2005
Author(s)
久保文明【編】
Total Pages
257
Publisher
弘文堂
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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