2006 Fiscal Year Annual Research Report
歴史情報資源活用システムと国際的アーカイブズネットワークの基盤構築に向けての研究
Project/Area Number |
15202015
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
高埜 利彦 学習院大学, 文学部, 教授 (90092254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 正人 人間文化研究機構国文学研究資料館, アーカイブズ研究系, 教授 (90113422)
小風 秀雅 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (90126053)
横山 伊徳 東京大学, 史料編纂所, 教授 (90143536)
吉田 信之 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40092374)
保坂 裕興 駿河台大学, 文化情報学部, 教授 (30219159)
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Keywords | アーカイブズ / アーカイブズ学 / アーキビスト / 文書館 / 歴史資料 / 近代史料 / 近世史料 / 史料調査 |
Research Abstract |
今年度は研究計画の最終年度であるので、当初の研究計画に記した研究軸に沿って設けている3つの研究班ごとに集約的な研究を実施し、研究成果をまとめることに力を注いだ。 (1)「保存活用基礎理論研究」班:国内外におけるアーカイブズ認識論および管理論に関する研究動向について補充調査を行うとともに、実際のアーカイブズ(史料群)を素材とした構造分析と目録編成について、これまでの研究成果をまとめた。具体的には、オーストラリア国立文書館シドニー分館所蔵の接収日本企業記録を対象とする「オーストラリア・プロジェクト」が2度の現地補充調査を、また高野山三宝院文書や伊勢高田専修寺文書を対象とする「近世史料プロジェクト」も2回の調査を実施し、「近代史料プロジェクト」を合わせ3つのグループがそれぞれ研究会での研究発表と研究成果のとりまとめを行った。 (2)「国際ネットワーク化システム研究」班:国内外におけるアーカイブズの利用ガイド、アーカイブズ記述電子化・共有化の国際規格EADの仕様・構造やその適用例について、補充的な調査を実施し成果をまとめた。とくに(1)班のうち「近代史料プロジェクト」と連携してEADへの定着方法について研究発表を行い、研究成果をまとめた。 (3)「アーキビスト教育養成研究」班:国外の歴史資料関連施設・機関ならびにアーキビスト養成機関について、韓国その他のアジア諸国を中心に補充的な情報収集を実施し、研究の成果をまとめた。また今年度は、日本アーカイブズ学会等と協力して「第2回アジア太平洋アーカイブズ学教育国際会議」を東京で開催し、研究発表を行うとともに、海外から参加した多数のアーキビスト教育者・アーカイブズ学研究者と研究協議を行うことができた。 (4)研究会・シンポジウムの実施:本年度は研究計画の最終年度にあたるため、上記の国際会議のほか、平成17年12月に各プロジェクトの研究成果報告を主たる目的として2日間のシンポジウムを実施し、多くの参加者を得て有益な討議を行った。 (5)その他:研究成果を広く公開利用に供するため、12月に実施したシンポジウムの成果をも踏まえて研究成果報告書を作成した。その内容については、インターネットを通じて公開することを検討している。
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Research Products
(13 results)