2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15202017
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
保谷 徹 東京大学, 史料編纂所, 教授 (60195518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎原 雅治 東京大学, 史料編纂所, 教授 (40160379)
松井 洋子 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (00181686)
鶴田 啓 東京大学, 史料編纂所, 教授 (10172066)
藤田 覚 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (20092322)
麓 慎一 新潟大学, 教育人間科学部, 助教授 (30261259)
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Keywords | 日本史 / 史料学 / 東アジア / 中国:韓国:ロシア / 前近代史 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / 対外関係史 |
Research Abstract |
本研究の目的は、前近代東アジアにおける日本関係史料の系統的・組織的な調査と収集を行ない、東アジア各地等に所在する日本史史料の全体構造に見通しをつけることにある。今年度の活動は以下の通りである。 1、海外出張調査:(1)サンクトペテルブルグ市(ロシア連邦)に出張し、ロシア国立海軍文書館・同歴史文書館・同科学アカデミー東洋学研究所等の日本関係史料を調査、作成を依頼した目録および複製史料を受理・収集した。(2)大韓民国国史編纂委員会(果川市)に出張し、対馬宗家文書および朝鮮総督府修史関係史料の閲覧調査をおこなった。(3)北京市の中国第一歴史档案館へ出張し、日本関係档案の共同プロジェクトについて協議し、撮影と目録作成に関する具体的な準備を行った。 2、史料および史料情報の収集・整理・翻訳:(1)在ロシア日本関係史料の目録作成事業をすすめ、新たに「ロシア国立科学アカデミー所蔵日本関係史料目録」、「初代箱館領事ゴシケヴィッチ関係史料目録」、「ロシア国立海軍文書館所蔵日本関係史料目録(追加・補遺)」を作成した。(2)収集したロシア史料の翻刻と翻訳を行い、ロシア歴史文書館所蔵の日本関係史料解説目録は約2分の1の翻訳が進んだ。(3)中国第一歴史档案館が所蔵する日本関係清朝档案のうち、軍機処録副2367件4939カットのデジタル撮影および目録化を行い、そのデータを収集した。(4)インドネシア国立文書館所蔵日本関係史料調査のための日本商館文書からの索引目録作成をおこなった。 3、研究発表・国際研究集会:(1)中国第一歴史档案館から〓永福館長以下の研究者を招聘し、「日本関係清代档案をめぐる国際研究集会」を開催した(7月25日)。(2)日本学士院の協力を得、「日露関係史料をめぐる国際研究集会」を開催した(12月11日)。今年度はロシア科学アカデミー東洋学研究所ポポワ所長を招聘し、同研究所との共同研究の協議も行った。(3)年度末に総括研究集会を行い、本研究の成果と残された課題について報告をおこなった(3月12日)。 4、報告集の作成:これまでの活動成果を研究成果報告書(A4版・1197頁)にとりまとめた。
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Research Products
(6 results)