2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15203007
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 安信 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90313981)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 久枝 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (40207832)
二村 久則 名古屋大学, 大学院・国際開発津研究科, 教授 (30156939)
児玉 克哉 三重大学, 人文学部, 教授 (50225455)
大平 剛 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (30303605)
新垣 修 志學館大学, 法学部, 助教授 (30341663)
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Keywords | 平和構築 / 平和 / 開発 / 復興 / 復興支援 / 紛争 / 紛争予防 / 緊急人道支援 |
Research Abstract |
本年度は、紛争後の社会の実証研究に加え、紛争によって生み出され、紛争社会以外に対しても深刻な影響を及ぼす側面のある難民問題にも光を当て、次なる研究課題への橋渡しも試みた。具体的には、東京大学「人間の安全保障」プログラム(HSP)との共催による連続セミナー「英国における難民庇護および難民認定実務の実情と問題点」に、英国庇護裁判官を中心として国連難民高等弁務官駐日事務所法務官や日本において難民保護に携わる弁護士などの協力を得てこの問題を深く考察することが可能となった。また、同じくHSPとの共催による「平和と教育-教育における人権アプローチ」、HSPおよび世界銀行との共催による「Community Driven Development as a Way Forward for Uplifting Sri Lanka's Rural Poor : Possibilities and Challenges」を開催してきた。また、さらに大きな研究報告の場として、「人間の安全保障と持続可能な開発」シンポジウム(5月)、「検証!カンボジア和平協定から15年を振り返る-貧富の格差の縮小と民主的社会の実現に向けて」(10月)を実施してきた。特に後者は紛争後の平和構築を検証する上で好例となるカンボジアの事例を、当時のUNTAC代表明石康氏をはじめとする豊富なゲストパネラーが終結するなかで行ったものである。 最後に、3月にはこれまでの研究の総括を形にして残すという意味で、研究会の構成メンバーを中心として、全三部七章+特別寄稿よりなる研究論文集の簡易出版(全275頁)が行われた。この論文集の続編に当たる事例研究部が平成19年7月および政策提言部が同年11月を目処に本研究会編集による著書として出版される予定であり、これを基に研究成果公開補助金を申請して商業出版することとなる。
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Research Products
(7 results)