2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15209066
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
桃井 保子 鶴見大学, 歯学部, 教授 (10103558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重谷 佳見 新潟大学歯学総合病院, 医員 (80397132)
池永 英彰 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (50232210)
野田 守 北海道大学病院, 講師 (10301889)
中沖 靖子 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50302881)
今里 聡 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (80243244)
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Keywords | う蝕原性細菌 / 抗菌性 / 再石灰化 / 感染象牙質 / 接着 / う蝕検知液 / グラスアイオノマー |
Research Abstract |
野田:齲蝕検知液による染色の程度と齲蝕象牙質中の細菌の有無につき、培養法,PCR法により比較した.培養では、染色が薄くなると細菌の存在は認められなかったが,PCR法では1部細菌の存在が示される場合もあった.中沖:修復物辺縁部におけるう蝕の進行状況を明らかにするため,原子間力顕微鏡により辺縁部脱灰の進行程度の精査を試みた.重谷:嫌気性菌が、好気的な環境である口腔で生存できるのは、バイオフィルム形成により酸素毒性を免れているからであるとの仮定を検証した。その結果、嫌気性菌はバイオフィルムの状態で生存することで酸素に対する耐性を高めていることが示唆された.池永:昨年度より継続している方法を用い,歯髄保存療法(IPC法)を適応した症例に関して細菌学的考察を行った。症例を選択し、治療のステップスごとに細菌の採取・分離・同定を試み、最終的に4症例における結果が得られた.今里:試作抗菌性グラスアイオノマーの、今後の臨床的評価試験に向け,ヒト抜去う蝕歯を用い,窩底部残存細菌に対する殺菌効果判定の手法を確立した。その果,う蝕除去完了時の窩洞深さを正確に記録し,手用切削器具で最深部の充填物を除去し、窩底部を切削することで残存細菌の回収が可能になることが分かった.高畑:アルコキシシランを用いて表面改質を行った審美修復材料表面に対する、in vitroでの細菌の初期付着性を検討した。アルコキシシランを使用した表面改質によってS.sanguisの付着菌数は無処理の場合に比べ有意に減少した.中川:ヒト生活歯における初期歯髄炎を歯髄組織学的に検討したところ、単純性炎症と血管の拡張が認められ,窩底には細菌の存在が示された.桃井・大森:昨年度に引き続き,現在市販されている唾液検査キットに新規製品を加え、う蝕原性菌検出能力を行比較した。特異抗体を使用した製品でも従来の培養法と同等の結果が得られた.
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Research Products
(1 results)