2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15252009
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
奥田 央 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80092170)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 健夫 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (30063746)
松井 憲明 釧路公立大学, 経済学部, 教授 (80111144)
梶川 伸一 金沢大学, 文学部, 教授 (50194733)
野部 公一 専修大学, 経済学部, 教授 (10356321)
浅岡 善治 宮崎大学, 教育文化学部, 講師 (80347046)
|
Keywords | ロシア / 20世紀 / 農民 / コルホーズ / 共同体 / 農業集団化 / ソフホーズ / ネップ |
Research Abstract |
平成16年度は、科学研究費にもとづく3年間の研究計画の2年目であるが、研究成果のとりまとめをおこなった。具体的には、日本人研究者9名(うち科研費の正規の共同研究者は6名)とロシア人研究者7名が、20世紀ロシア農民史に関する論文をそれぞれの分担にしたがって執筆し、奥田央編『20世紀と農村ロシア』(東京大学経済学部付属日本経済国際共同研究センターResearch Report Series第2号、2005年)として刊行した。なお本書は、全文ロシア語で書かれている(表題は、ХХ век и селъская Россия)。 内容(邦訳)は次の通りである。 I.歴史と現代 イリーナ・コズノワ ロシア農民の記憶における土地への労働 II.コルホーズ以前の農民 鈴木健夫 近代化するロシアと農村共同体 崔在東 ストルィピン農業改革期における農民の遺言と相続 梶川伸一 1921年のネップへの移行とは何か 浅岡善治 農民新聞と農村通信員運動 広岡直子 1920年代における梅毒との闘争と農民 セルゲイ・エシコフ 中央黒土農村における穀物調達危機と社会・政治的状況(1927-1929年) 奥田央 1928-1933年の農民の自己課税:ロシアの農民共同体の最終段階に関する問題によせて III.コルホーズ農民 ノンナ・タルホワ 1928-1931年の赤軍における「農民的気分」(農村における集団化とクラーク清算の過程に対する軍の反応) ヴィクトル・コンドラーシン ロシアとウクライナにおける1932-1933年の飢饉:ソヴェト農村の悲劇 マリーナ・グルムナーヤ 1930年代コルホーズ社会の特徴(ヨーロッパ・ロシア北部のコルホーズの資料によって) ゲンナジー・コルニーロフ 20世紀前半のウラルにおける農業環境の変容 松井憲明 1956年コルホーズ定款を求めて(研究者の手記) ヴィターリー・ナウハツキー 20世紀60年代-80年代のドン農村における移住と労働資源 IV.ポスト・ソヴェト農民 野部公一 1991-2000年のアルメニアにおける土地改革 武田友加 ロシアの一時的貧困か慢性的貧困か?:1990年代の都市と農村の貧困者
|
Research Products
(7 results)
-
-
-
-
-
-
-
[Book] 幻想の革命2004
Author(s)
梶川 伸一
Total Pages
322
Publisher
京都大学学術出版会
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より