2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15252009
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
奥田 央 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80092170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 健夫 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (30063746)
松井 憲明 釧路公立大学, 経済学部, 教授 (80111144)
梶川 伸一 金沢大学, 文学部, 教授 (50194733)
野部 公一 専修大学, 経済学部, 教授 (10356321)
浅岡 善治 宮崎大学, 教育文化学部, 講師 (80347046)
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Keywords | ストルィピン改革 / ロシア革命 / ロシア農民 / 共同体 / 穀物問題 / 農業集団化 / ドイツ人移民 |
Research Abstract |
ロシア語で執筆された、20世紀ロシア農民史に関する論文集『20世紀と農村ロシア』(《ХХ век и сельская Россия》, Graduate School of Economics, CIRJE, Tokyo, 2005.)を発表した平成16年度をうけて、平成17年度は、それをさらに発展させた日本語での論文集の執筆、公刊をめざした。具体的には、(1)多くの分担者が、ロシア、アメリカに出張して、研究を完成させるために資料の収集に従事した。(2)平成17年11月中旬にロシア人研究者8名を招聘して、2度の国際会議を開催した(なお昨年度までの7名にくわえて、あらたにモスクワ教育大学歴史学部助教授ドミトリー・コヴァリョーフが参加した)。日本側からは、研究代表者1名、研究分担者6名、研究協力者6名が参加した。全員で21名での研究集会となった。ロシア側3本、日本側2本の報告がおこなわれた。テーマは、20世紀穀物問題、ウクライナ農民革命、農業集団化に関する農民の記憶、内戦期の農村統治機構、ソ連映画に現れる農民像と、多岐にわたった。それらをめぐって全員での討論がロシア語でおこなわれた。 その後、ロシア人研究者8名、日本人研究者10名(正式の参加者以外に、3名の研究協力者)の論文が執筆された。ロシア人研究者の論文は分担者等が翻訳に当たった。合計18本の原稿はすでに完成されており、出版社も決定されているが、平成18年3月刊行現在で刊行助成金の問題がまだ解決されておらず、刊行にはいたっていない。上記のロシア語論文集と、刊行が予定されているこの邦語論文集の2冊が、本共同研究の研究成果である。
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