2005 Fiscal Year Annual Research Report
学校での学習内容と成人の科学的知識の関係性についての日独比較研究
Project/Area Number |
15300264
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Research Institution | The National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
吉岡 亮衛 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 総括研究官 (40200951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 剛志 千葉大学, 教育学部, 助教授 (90209057)
KAISER Stefan 筑波大学, 文芸言語学系, 教授 (20260466)
小松 幸廣 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 総括研究官 (50241229)
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Keywords | 科学概念 / 調査研究 / 日独比較 / 科学 / 心構え / 高校1年生 / 科学リテラシー / ドイツ |
Research Abstract |
今年度の具体的な研究活動は、昨年度末(平成17年2〜3月)に第10学年(高校1年生)を対象として実施した第2段調査データの分析結果をとりまとめ学会で報告すること、及び、これまでの調査データ及び分析結果の確認・検証と総合的な考察、最終報告書の作成を行った。具体的には次のように進めた。 1、第2段調査データの入力・分析を行う(3〜4月) 2、第1回全体会議を行い第2段調査結果の分析と調査モデルの妥当性の検証、及び、学会報告のための分担、今後の研究計画について話し合った。(5月8〜12日) (1)調査の結果、ドイツの高校生の方が日本の高校生よりも科学に対する望ましい心構えを持っていることが分かった。 (2)(1)の結果は、国際学力調査の成績とは一致しないため、分析の枠組みを見直し再分析することとした。 (3)再分析の結果については改めて検討会を開く。 3、学会発表のための原稿の執筆及び発表準備(6月〜8月) 4、日本科学教育学会第29回年会での研究成果報告(9月9日) 5、第2回全体会議の開催(10月1〜3日) (1)第1段調査のうちこれまで分析が遅れていた自由連想テストと自由定義テストの分析結果を検討した。また、直接的態度テストについて再分析を行った結果からの発見項目を詳細に吟味した。その結果、日本の高校生は科学的な言明に対して意義を感ぜず、否定的な傾向がドイツの高校生に勝っていた。 (2)第2段調査の再分析結果について検討し、第1回全体会議での考察結果を検証することができた。 (3)今後の研究計画として、不足している分析及び追加の分析を検討し、分析のスケジューリングを行った。また、研究成果の公表については、日独双方で学会誌等に発表し、報告書を交換することとした。 6、最終報告書の作成(1月〜2月) 3年間の研究成果を調査データの分析結果を中心とした、客観的な報告書の形で編集を行った。 本研究を通じて、わが国の高校生の科学に対する概念や心構えが十分に形成されているとは言えないことが知れた。今後は再び我々の研究グループでその要因を究明したいと考えている。
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Research Products
(1 results)