2004 Fiscal Year Annual Research Report
ブロードバンドを利用した新しい高等教育の有機的モデルとプロトタイプの開発
Project/Area Number |
15300287
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
向後 千春 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (00186610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅田 匡 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (00184143)
菊池 英明 早稲田大学, 人間科学学術院, 講師 (70308261)
西村 昭治 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (30207493)
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20000086)
金 群 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20274251)
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Keywords | e-ラーニング / 遠隔教育 / 高等教育 / 授業モデル / インターネット |
Research Abstract |
本研究の全体の目的は、ブロードバンド通信を利用した遠隔教育を実践し、現実場面における学生からのフィードバックを得ながら、改良を加え、最終的にそれをモデル化することである。本年度は以下のような研究を実施し、それらは研究発表を経て、論文にまとめられつつある。 1.eラーニングシステムとして満たすべき要件 通学制の大学教育と内容を同一にしたeラーニングを実施する場合の要件を検討した。授業内容をストリーミング配信に移し替える方法、BBSでの質疑や議論をサポートする教育コーチ(メンター)、テストやレポートによる成績評価など、さまざまな部分でeラーニング独自の方法を考案、実施していかなければならないことが示唆された。 2.学生ドロップアウトの予測と介入 eラーニングにおける最大の問題は、ドロップアウト率が高いことである。ドロップアウトをできるだけ防ぐためには早めにその可能性を予測し、適宜介入していくことが重要である。学生のログデータからその後のドロップアウトを予測する方法を検討した結果、特徴的なログパターンを検出することで予測が可能であることが示唆された。 3.BBSでの議論を効果的にするためのノウハウ 授業を視聴するだけでは学習は成立しない。BBSでの質疑や議論は学習を深めるための有効な方法ではあるが、そこに学生の多くを誘導し、意味のある議論をしてもらうためにはメンターやファシリテーターの役回りをする人が必要である。どのような方法で議論をすればそれが効果的なものになるかを検討した。 4.実習型コースの運用と評価・改善 実習や演習型のコースでは、オンラインだけではなく、スクーリングが必須の学習形態になってくるが、すべてをスクーリングで行うのではなく、オンラインとスクーリングをブレンドした形態が有効であると考えられる。そのための予備的な調査を行った。
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