2005 Fiscal Year Annual Research Report
地方自治体を対象とした断層直上・近傍の構造物および人的被害軽減のための基礎的研究
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15310131
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
三浦 房紀 山口大学, 工学部, 教授 (60109072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金折 裕司 山口大学, 理学部, 教授 (60194883)
兵動 正幸 山口大学, 工学部, 教授 (40130091)
松野 浩嗣 山口大学, 理学部, 教授 (10181744)
麻生 稔彦 山口大学, 工学部, 助教授 (30231921)
清野 純史 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00161597)
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Keywords | 活断層 / 断層運動シミュレーション / 地質・構造物系の応答 / 避難シミュレーション / 防災情報システム / 無線通信システム |
Research Abstract |
(1)断層モデルの決定および山口盆地のテクトニックの検討: これまでの調査結果に基づき、断層モデルの決定および活動度の評価を行う。その際、二次元モデルで三次元効果を表現できる解析手法を開発した。そして断層モデルに対して、二次元、疑似三次元、三次元断層運動シミュレーションを行い、基盤における地震動、および残留変位を求めた。あわせて複数断層がある場合の挙動も検討した。 (2)地盤調査、モデル化: 地盤調査結果、および常時微動観測により表層地盤構造を明らかにするとともに地盤モデルを決定する。その際、標準貫入試験のみならず多成分コーン貫入試験を実施し、精度の向上を図った。そして地盤の応答解析を行い、山口盆地の地震動特性を評価した。 (3)家屋、家具の応答解析および室内危険度の評価: (1)、(2)の結果を用いて家屋および家具の応答解析を行い、屋内危険度の評価を行った。これによって人的被害との関係を検討した。その際、閉じ込めや避難通路の存在等も考慮に入れた。 (4)情報通信システムの構築: 山口市をフィールドに、屋外で昨年度実施した通信実験を元に、システムの使用性を検討した。あわせて、情報を有効に伝達、利用するための安否確認情報システムのプロトタイプを開発した。 (5)上記研究成果を取りまとめ、他地域への展開、特に中山間地や海岸地域への適用法について検討した。
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Research Products
(12 results)