2004 Fiscal Year Annual Research Report
外国人被災者のための「やさしい日本語」を用いた災害時の情報伝達についての研究
Project/Area Number |
15320061
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
佐藤 和之 弘前大学, 人文学部, 教授 (40133912)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 史雄 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40011332)
杉戸 清樹 国立国語研究所, 日本語教育部門, 部門長 (10099913)
馬場 康維 統計数理研究所, 統計科学情報センター, 教授 (90000215)
松田 陽子 兵庫県立大学, 商経学部, 教授 (80239045)
米田 正人 国立国語研究所, 情報資料部門, 上席研究員 (20000432)
|
Keywords | 防災 / 減災 / やさしい日本語 / 災害情報 / 地震 / 外国人 / 外国語 / 情報弱者 |
Research Abstract |
2004年度の到達課題 (1)やさしい日本語を用いた大規模シミュレーション実施のための事前データの収集 (2)やさしい日本語マニュアルの刊行 (3)減災都市構築のための、やさしい日本語を使った事業モデルの作成 2004年度の研究実績 上記課題解決のための会議を3種設定し討議した:(1)月に一度の小規模研究会、(2)3ヶ月に一度の参加者全員による合同研究会、(3)現段階における問題点を抽出のための演習形式の会議 これら研究会を通して合議された事柄は以下の通り (1)情報の伝達に関わる多様なあり方を検討し、それらの可能性・適否について評価を踏まえた提案を行う (2)その際、提案の根拠として主張しうるだけの「評価」のプロセスを重要な手続きとして研究に位置づける (3)情報量と伝達時間の関係について、日本人も含めて地域構成員が満足できる量と内容かについての検証を行う 研究の評価と公表:研究成果のための研究にならないよう評価委員を外部研究者に委託した。また、現在進行中の進捗状況を社会に戻すべく講演や広報活動を行った (1)弘前市(弘前大学・6月)と東小金井市(東京農工大学・12月)で留学生を対象とした行動実験を実施 (2)コミュニティFMで「やさしい日本語」による生活情報の放送を05年1月より実施 (3)「やさしい日本語」を用いた『留学生パスポートひろさき』を作成(04年4月) (4)「やさしい日本語」を活用した外国人への災害情報の提供を弘前市国際化推進基本計画に明記(04年5月策定) (5)外国人住民や日本国内外からの観光客のために「やさしい日本語」を用いた市内避難誘導標識(太陽電池式)を設置(04年12月) (6)『新版・災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル』の刊行(05年1月) (7)新潟県中越地震の被災者約700人に、災害時のメディアの役割、情報入手の変化などをアンケート調査(05年2月)調査結果の一部は05年3月のNHKのラジオ番組で報告
|
Research Products
(7 results)