2006 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ社会国家の成立・変遷とそれを巡る論争および学説
Project/Area Number |
15330038
|
Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
保住 敏彦 愛知大学, 経済学部, 教授 (60167632)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若尾 祐司 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70044857)
近藤 潤三 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80111863)
後藤 俊明 愛知学院大学, 商学部, 教授 (50175345)
岸川 富士夫 名城大学, 経済学部, 教授 (80186212)
小林 清一 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (30123425)
|
Keywords | 社会国家 / 農民 / W・H・リール / ジンメル / ヴァイマル共和国 / 福祉国家 / 国外移住問題 / 内国伝道中央委員会 |
Research Abstract |
2006年度は2003年度以来4年間継続したこの研究課題の研究の最終年度にあたり、2006年9月頃より、研究代表者及び研究分担者は4年間の研究のまとめの作業に入った。そして、2007年3月20日に、研究成果報告書を200部作成し、ドイツ史、社会思想史などの研究者に配布した。この研究成果報告書は、第一部ドイツ社会国家へのアプローチ、第二部ドイツ社会国家形成過程の思想と現実、第三部ドイツ社会国家の現状と国際比較から構成されている。第一部は、研究代表者の保住敏彦の論文「社会国家研究の意義、研究方法、および問題点」と「社会国家の概念と研究課題」の二つが含まれる。これらは、保住の個人的事情のために、それぞれ2004年2月と2006年3月に発表したものを再録した。第二部は、若尾祐司の「フォルクの核心・社会の支柱としての農民-社会政策・社会統合論としてのW・H・リールの農民文化論」、岸川富士夫の「ゲオルク・ジンメルにおける貨幣的経済社会の思想」、および後藤俊明「ヴアイマル共和国の福祉財政と内国伝道中央委員会-優生思想の社会的受容に関する準備的考察-を含んでいる。これらは、研究期間における社会思想史学会の分科会で口頭で発表したものを文章化した新論文である。第三部は、小林清一「高齢者問題と福祉国家のタイプ論-アメリカ・ドイツ・スエーデン-」と、近藤潤三「現代ドイツの国外移住問題-産業立地と社会国家の揺らぎのなかで-」とを含んでいる。これらも同様に新論文である。最後に、マンフレート・G・シュミットの「依然として中道なのか-20世紀末のドイツの政治経済-」が、近藤潤三の訳で掲載されている。参加者たちは、上記研究課題以外のテーマでも、論文、書物を発表しているが、省略する。
|
Research Products
(6 results)