2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15330039
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
篠塚 英子 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (10196397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
御船 美智子 お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (10200106)
永瀬 伸子 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (30277355)
大森 正博 お茶の水女子大学, 生活科学部, 助教授 (40286000)
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Keywords | ジェンダー統計 / ジェンダー不平等 / パネルデータ / 国際比較 |
Research Abstract |
1.11月26日、本年度の海外調査<オランダ・スウェーデンでジェンダー視点を考慮して医療・介護制度に関するヒアリング>を実施した研究分担者の大森氏の調査報告会を開き討論会を実施した。報告テーマは「オランダの医療・介護制度について」および「オランダの医療・介護保険制度改革」についてである。またオランダ、スウェーデンの医療分野の経済学者および社会学者数人に、「ジェンダー統計」の必要性と実際の実用化の認知度についてヒアリングをした結果の報告もあったが、ジェンダー統計の重要性は認識しているものの、実際に利用するには至っていない状況がわかった。 2.残りの3人の研究分担者(篠塚・御船・永瀬)は、COEジェンダー研究のフロンティアの研究メンバーを兼ねている。そこで共同作成されたパネルデータ<韓国、中国>と日本の財・家計経済研究所の日本のパネルデータを用いて、それぞれ生産労働と再生産労働(介護、育児、家事、出産など)の、家計内におけるジェンダー配分の相違や、資産<金融・実物>の家計内配分のジェンダー不平等について、国際比較の視点からそれぞれ論文執筆を担当した。これらの第1次報告はCOE、F-GENSパブリケーション・シリーズの韓国パネル2003、韓国パネル2004、中国パネル2004に担当執筆として収録されている(執筆中のもの含む)。また12月F-GENS全体シンポジウムでは、3人が家計内資源配分とジェンダー不平等の視点から報告あるいはシンポジウムのパネリストとして参加した。 3.当初手当に計上したものより旅費の出費が少なかった理由は、海外出張予定者が他の研究との調整がつかず、別途に国内調査に切り替えたためである。
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Research Products
(7 results)