2004 Fiscal Year Annual Research Report
中国雲南省発展モデルの検証-市場経済化にともなう経済・社会発展と地域構造の変容-
Project/Area Number |
15330046
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Research Institution | TOHO GAKUEN University |
Principal Investigator |
森 靖雄 東邦学園大学, 経営学部, 教授 (20174386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 基 名古屋経済大学短期大学部, 助教授 (70247740)
磯部 作 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (90288499)
森田 優己 桜花学園大学, 人文学部, 助教授 (50231642)
茶谷 淳一 名古屋短期大学, 現代教養学科, 教授 (30236822)
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Keywords | 中国 / 雲南省 / 発展モデル / 市場経済化 / 地域構造 / 経済発展 / 西部開発計画 / 内発的発展 |
Research Abstract |
本研究は、テーマを「中国雲南省発展モデルの検証-市場経済化にともなう経済・社会発展と地域構造の変容-」とする共同研究である。 本研究の目的は、経済成長が著しい中国にあって、これまで辺境地とされてきた雲南省の経済・社会発展の形態を「雲南発展モデル」として検証することである。またこの検証を通して、後進国ばかりか先進国においてのこれからの均衡のある地域発展のあり方をも検討することにある。さらには、発展途上国における急速な経済発展によって、都市と農村の著しい格差をはじめとして、経済・社会的な様々な諸問題を惹起する。その多くは貧困問題として現れるが、同省の発展モデルを検証し、望ましい地域発展のあり方を模索することは貧困削減戦略にも大いに寄与するものである。本研究は、こうした研究目的を達成するために、5名の研究者が役割分担をしながら、産業構造、民営企業、地理、内海漁業、交通、投資、農村構造の分析を深めてきた。 中国における経済発展様式は、とりわけ沿海部の発展分析から、これまで蘇南モデルや温州モデルとして理解されてきた。こうした発展政策を内陸部開発としての、西部大開発においても進められている。しかし雲南省では、第三の発展方向ともいえる独自の発展方向を進めようとしている。それは「緑色経済省」への省建設である。この発展目標は、全体としては中央政府の国土建設目標に沿いつつも、雲南省独自のresourceを最大限活用しながら、地方の自立性・優位性をもった独自の発展方向であり、これまでの地域の産業集積を活用し、また雲南省政府・産業・金融などの連合体を結集し、いわば「下からの地域発展戦略」が進められている。
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Research Products
(3 results)